演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

去勢抵抗性前立腺癌に対するカバジタキセルの初期使用経験

演題番号 : P57-6

[筆頭演者]
山田 裕二:1 
[共同演者]
山道 深:1、村蒔 基次:1、桑原 元:1、坂本 茉莉子:1、白石 祐介:1

1:兵庫県立尼崎総合医療センター・泌尿器科

 

【目的】去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対するカバジタキセルの治療成績を検討した。【対象と方法】対象は2014年10月以降当科にてCRPCと診断し、カバジタキセルを投与した10例。カバジタキセルは3週ごと投与とし、初期の2例以外は投与翌日にペグフィルグラスチムを投与した。【結果】年齢は63- 82歳(中央値68歳)、生検時Gleason scoreは6; 1例、7; 1例、8; 3例、9; 4例、10; 1例で、全例でホルモン療法としてCABが施行されており、ホルモン療法開始後CRPCと診断されるまでの期間の中央値は9.3ヶ月(4.0 - 61.8ヶ月)で、CRPCと診断されてからカバジタキセル導入までの期間の中央値は34.8ヶ月(6.2 - 76.3ヶ月)であった。全例で前治療としてドセタキセル療法が施行されており、施行数は4 - 13コース(中央値10コース)であった。またエンザルタミドが5例、アビラテロンは2例に施行されていた。カバジタキセル導入時のPSAは6.4 - 539.5ng/ml(中央値81.9ng/ml)で、転移臓器は骨10例、リンパ節 3例、肝1例であった。経過観察期間の中央値は8.0ヶ月(3.1 - 10.6ヶ月)であった。カバジタキセル導入初回投与量は25mg/m2が2例、20mg/m2が8例で、2例は2コース目以降25mg/m2に増量した。施行コース数は2 - 12コース(中央値5コース)で、9例は3コース以上施行された。近接効果については4例(40%)で50%以上のPSA低下を認め、奏功期間の中央値は4.1ヶ月(1.6 - 6.1ヶ月)であった。奏功例のうち1例でPSAフレアを認めた。3コース以上施行された9例の無増悪期間の中央値は3.2ヶ月(1.4 - 8.6ヶ月)であった。有害事象についてはG3以上の白血球減少を7例、うち2例で発熱性好中球減少症を認めた。また帯状疱疹を1例認めたが、重篤なものは認めなかった。【結論】CRPCに対するカバジタキセルはペグフィルグラスチムを併用することにより、比較的安全に施行可能で、治療効果が期待できる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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