演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

去勢抵抗性前立腺癌に対するCabazitaxelの使用経験

演題番号 : P57-4

[筆頭演者]
岩本 大旭:1 
[共同演者]
溝上 敦:1、成本 一隆:1、泉 浩二:1、角野 佳史:1、北川 育秀:1、小中 弘之:1、並木 幹夫:1

1:金沢大学・大学院医学系研究科・集学的治療学

 

【目的】近年Castration resistant prostate cancer(CRPC)に対する様々な新規薬剤が開発されている。CRPCに対する治療として初めてOverall survival(OS)の延長を示したDocetaxelに加え、新規の治療薬として第2世代の抗癌剤であるCabazitaxel、新規ホルモン療法薬であるEnzaltamide、Abirateroneなどが本邦でも使用可能となり、CRPCの予後の改善が期待されている。しかし、本邦における使用経験はまだ少なくわかっていないことも多い。当院におけるCabazitaxelの使用経験を報告する。
【方法】2014年11月28日から2016年1月31日の間に当科でCabazitaxelを投与したCRPC患者12例を対象とした。PSA response rateやTime to PSA progression、FNの発症率などについて検討した。
【結果】年齢中央値68.5歳、Cabazitaxel使用前のDocetaxel投与量の中央値は812mgであった。Cabazitaxelの投与開始量は20mg/m2が9例、15mg/m2が3例であった。PSA response rateは16.7%(2/12例)、PSA低下率は58.3%(7/12例)であった。Median time to PSA progressionは100日であった。Pegfilgrastim発売前の3例を除く全例でPegfilgrastimの予防投与が行われていたがNeutropenia Grade4を33.3%(4/12例)で認め、そのうち1例でFebrile neutropenia(FN)を発症した。FN発症後は第4世代セファロスポリン投与にて重篤化することなく軽快した。
【考察】当科でのPSA response rate、Time to PSA progressionは国内第Ⅰ相臨床試験と比較して若干低い結果であった。またFNの発症率は国内第Ⅰ相臨床試験と比較して非常に低く抑えられていた。当科では全例でCabazitaxelの投与開始量を減量していることが影響していると考えられた。現在進行中のCabazitaxel 20mg/m2と25mg/m2の臨床試験の結果等を参考にCabazitaxelの投与量については今後検討が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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