演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

昭和大学関連施設における去勢抵抗性前立腺癌に対するカバジタキセルの初期使用経験

演題番号 : P57-3

[筆頭演者]
下山 英明:1 
[共同演者]
深貝 隆志:2、佐々木 春明:1、太田 道也:1、山本 健郎:1、今村 雄一郎:1、山岸 元基:1、森田 将:2、古敷谷 淳:2、井上 克己:3、齋藤 克幸:3、松原 英司:3、押野見 和彦:4、冨士 幸蔵:4、小川 良雄:4

1:昭和大学・藤が丘病院・昭和大学藤が丘病院泌尿器科、2:昭和大学・江東豊洲病院・泌尿器科、3:昭和大学・横浜市北部病院・泌尿器科、4:昭和大学・泌尿器科

 

【目的】去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)症例に対するカバジタキセル(CBZ)の治療効果とその安全性について検討した。【対象と方法】2015年1月から2016年3月の間に昭和大学病院とその関連施設においてCRPCと診断された症例のうちCBZを導入した11例を対象とした。投与方法は1コース15~25mg/m2を、年齢、全身状態を考慮し担当医の判断で適時増減し投与した。全例で持続型G-CSF製剤ペグフィルグラスチム(商品名ジーラスタ)の1次予防投与をday2に施行した。
【結果】全症例のCBZ投与開始時の年齢中央値72歳(67-85歳,4名が75歳以上)、Gleason Scoreの中央値は9(7-10)、PSA中央値61ng/ml(13.2-1040)であった。CBZ投与前に全例ドセタキセルが使用されていた(60~70mg/m2、中央値5コース)。CBZの導入時の投与量は15mg/m2が5例、20mg/m2が5例、25mg/m2が1例であった。このうち治療効果、有害事象をもとに主治医の判断で1例が20から15mg/m2に減量。1例が15mg/m2から20mg/m2、1例が20から25mg/m2へ増量されていた。投与量は中央値3コース(1~8コース、10例は投与継続中)であった。CBZ投与後PSAの低下を3例(27.3%)に認めたが50%以上低下した症例は認めなかった。有害事象は1例にGrade4の好中球減少を認めたが発熱性好中球減少症は1例も認めなかった。その他、悪心2例、嘔吐1例、食欲不振3例、疲労感3例、浮腫1例に認めたがいずれもGrade2以下の軽微なものであった。
【考察】CRPCに対するCBZ投与はペグフィルグラスチムの併用により、高齢者にも安全に投与可能であった。しかし治療効果は十分とは言えず投与量の増量、より早い時期のCBZの導入など今後の検討が必要と思われた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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