演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

当院における根治的前立腺全摘術後再発に対する救済放射線療法の治療成績

演題番号 : P56-8

[筆頭演者]
梨井 隼菱:1 
[共同演者]
鎌迫 智彦:1、竹下 暢重:1、大塚 真史:1、篠崎 哲男:1、小林 将行:1、市川 智彦:2、植田 健:1、小丸 淳:1、深沢 賢:1

1:千葉県がんセンター・泌尿器科・前立腺センター、2:千葉大学・大学院医学研究院・泌尿器科

 

【目的】当院での根治的前立腺全摘術後の生化学的再発に対する救済放射線療法の治療成績につき検討した。【方法】当センターにおいて2011年11月から2016年1月に当院で根治的前立腺全摘術施行後の生化学的再発に対し救済放射線療法を施行した20例を対象とし後方視的に検討した。生化学的再発時に骨盤MRI、胸腹骨盤CT、骨シンチグラフィーを施行し明らかな遠隔転移を認めないことを確認した。救済放射線療法後の再発はPSAが0.2を超えて上昇した場合と定義し、照射後PSAが一度も下がらない場合は照射終了日を再発日とした。有害事象の評価はCTCAE v4.0を用いた。【結果】手術時の年齢の中央値は67歳(50-75)で、術前のPSA中央値は8.292ng/ml(4.258-27.038)であった。術式はRRPが8例、RALPが12例であった。pT分類は2aが1例、2cが3例、2+が3例、3aが8例、3bが5例であり、EPE1は13例(65%)、RM1は13例(65%)であり全例がpN0であった。Gleason Score(GS)は7が15例、8が2例、9が3例であった。照射前後の内分泌療法の併用を7例(35%)に認めた。照射方法は3DCRTが17例(85%)、他院でのIMRTが3例で、照射線量中央値は66Gy(64-76)であった。手術から照射までの期間の中央値は10.8ヵ月(4.0-69.3)であった。照射後の観察期間の中央値は10.0ヵ月(3.0-51.1)であり、照射後再発を6例(30%)に認めた。癌死症例は無く、Kaplan-Meier法での1年非再発率は72.1%であった。多変量解析では術前PSA低値(p<0.01)、手術時のGS(p=0.041)が照射後再発の予測因子であった。急性期有害事象は頻尿6例、尿意切迫3例、肛門粘膜炎2例、頻便1例を認め、1例で肛門粘膜炎がGrade2であった他は全てGrade1であった。晩期合併症として血尿Grade1を1例認めた。【考察】症例数が少なく観察期間も短いため今後さらなる症例の蓄積や解析が必要だが、諸家の報告と同様に救済放射線療法はある程度有効であると考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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