演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

密封小線源治療による経時的な前立腺の線量分布の変化と排尿機能変化

演題番号 : P56-4

[筆頭演者]
西尾 浩二郎:1 
[共同演者]
新井 学:1、下村 之人:1、鈴木 啓介:1、岩端 威之:1、定岡 侑子:1、織部 智哉:1、小林 知広:1、慎 武:1、佐藤 両:1、小堀 善友:1、八木 宏:1、宋 成浩:1、岡田 弘:1、野崎 美和子:2

1:獨協医科大学・越谷病院・泌尿器科、2:獨協医科大学・越谷病院・放射線科

 

【目的】
密封小線源治療後の多くの患者に有害事象である排尿障害を認め、放射線の影響により排尿機能の変化がおきていると考えられる。
密封小線源治療後の排尿メカニズムの病態を究明するために、密封小線源治療による経時的な前立腺の線量分布の変化と排尿機能変化について検討した。
【対象と方法】
2012年5月から2015年12月までにI-125密封小線源単独治療施行した98症例を対象とした。経直腸超音波による治療計画は、VariSeed 8.0.2を用い、治療時と治療1ヶ月後のsector analysisを用いたDVHの変化と術後排尿機能評価としてIPSS、OABSS、QOLを用いた症状スコアの変化について検討した。
調査期間は、術前、治療1ヶ月後、治療3ヶ月後、治療6ヶ月後、治療12ヶ月後とした。治療後全症例に、α-1blockerを処方した。
【結果】
sector analysisによるDVH変化は、前立腺base側には負の変化、前立腺apex側には正の変化を認めた。さらに、症状スコアにおいて、12ヶ月以降は有意な症状スコア増悪の改善を認めた。
治療から3か月までのOABSSの変化とsector analysisによる前立腺線量(前立腺apex)に相関関係を認めた。
また、治療から12か月までのQOL変化とsector analysisによる前立腺線量(前立腺 posterior)と相関関係を認めた。
【考察】
前立腺apexへの過線量は、排尿機能増悪の可能性が示唆された。
sector analysisによって線量分布を的確に把握することができた.その結果、前立腺 posteriorの線量分布の変化によって排尿動態の変化が起きていると考えられた。
【結語】
sector analysisを用いたDVHの経時的な変化を認識することで、有害事象発生リスクを抑えることができると考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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