演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

限局性前立腺癌に対するI125密封小線源永久挿入療法の初期治療経験

演題番号 : P56-3

[筆頭演者]
前田 喜寛:1 
[共同演者]
上園 英太:1、鮫島 智洋:1、銘苅 晋吾:1、二口 芳樹:1、陣内 良映:1、土岐 直隆:1、菊川 浩明:1、猪山 あゆみ:2、岩下 孝弥:2、冨高 悦司:2、吉松 俊治:2

1:国立病院機構熊本医療センター・泌尿器科、2:国立病院機構熊本医療センター・放射線科

 

(目的) 当科では、2014年3月より密封小線源永久挿入療法(ブラキセラピー)を導入した。2015年7月までに50例を経験したのでその治療成績について検討を行った。
(対象・方法) 2014年3月から2015年7月まで当科においてブラキセラピーを施行し、ポストプランが終了した50例を対象とし、臨床的検討を行った。
(結果) 平均年齢は72.0歳(57-81歳)であった。前立腺平均体積は27.0mlであった。initial PSAは、中央値で7.755ng/mlであった。臨床病期は、T1c;15例、T2a;7例、T2b;7例、T2c;18例、T3a;3例であった。Gleason score(GS)は、3+3;19例、3+4;16例、3+5;3例、4+3;5例、4+4;3例、5+3;2例、5+4;1例、5+5;1例であった。また、治療前のリスク分類(NCCN)としては、低リスクが8例、中リスクが22例、高リスクが20例であった。小線源療法単独は28例、外照射併用は22例(高リスク19例、中リスク3例)であった。平均手術時間は、207.8分であった。平均挿入シード数は84.1個であった。術後PSAは有意に低下認められ、現時点で再発症例は1例も認められなかった。また、IPSSスコアの上昇は術後3ヶ月でピークをむかえ、それ以降徐々に改善認められた。有害事象としては、治療施行直後の頻尿や尿勢低下が50例中24例に認められた。また、尿閉が2例、便秘が1例、下痢が1例認められたが、Grade3以上の有害事象は認めず、退院時までは遷延しなかった。また、ほぼすべての症例は、クリティカルパス通り、5日間の入院のみで退院可能であった。
(結語)密封小線源永久挿入療法の初期成績として現時点では重篤な有害事象もなく、比較的良好な治療成績であった。今後さらに症例を積み重ねて長期成績、有害事象、再発等を検討する必要がある。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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