演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

術前の尿道線維化・炎症とロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘(RARP)術後尿禁制との検討

演題番号 : P52-4

[筆頭演者]
桃園 宏之:1 
[共同演者]
原 琢人:1、今井 聡士:1、宮崎 彰:1、寺川 智章:1、古川 順也:1、原田 健一:1、日向 信之:1、中野 雄造:1、藤澤 正人:1

1:神戸大学・大学院医学研究科・腎泌尿器科

 

目的】RARP術後1か月および3か月目における尿禁制保持と術前の尿道線維化・炎症との関連性について検討した。
方法】当院でRARPを施行した101例について、手術時の病理組織を用いて前立腺部尿道を線維化の評価としてMasson染色を行うとともに炎症の指標であるTNF-α抗体・IL-1β抗体を用いて免疫染色を行った。またUDSでの各種パラメーターと免疫染色所見を加えて、術後尿禁制回復となる因子を検討した。
結果
術後1か月目の尿禁制は37例(36%)、術後3か月目では62例(61%)に保持されていた。Masson陽性、TNF-α陽性およびIL-1β陽性例は、順に56例(55%)、59例(58%)、41例(41%)であった。また、Masson染色陽性例においてTNF-αおよびIL-1βともに陽性率が有意に高く、線維化と炎症所見が相関していた。UDSでの各種パラメーターのうち排尿筋過活動(DO)は、TNF-α陽性例において有意に高頻度であり、一方、膀胱コンプライアンスにおいては、IL-1β陽性例が有意に高頻度であり、DOおよび低コンプライアンスともに炎症との相関性を認めた。RARP術後尿禁制の予測因子として、術後1カ月目では、DO、TNF-α陽性、また3ヶ月目では、TNF-α陽性のみが独立した因子であった。
結論
免疫染色において尿道の線維化と炎症は有意に相関していた。RARP術後尿失禁には、排尿筋過活動・尿道炎症の関与が示唆された。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:手術療法

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