演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

ロボット支援前立腺全摘除術および腹腔鏡下前立腺全摘除術の腫瘍学的アウトカム

演題番号 : P52-3

[筆頭演者]
若宮 崇人:1 
[共同演者]
岩橋 悠矢:1、出口 龍良:1、樋口 雅俊:1、宮井 晴加:1、梅本 秀俊:1、井口 孝司:1、山下 真平:1、西澤 哲:1、吉川 和朗:1、射場 昭典:1、柑本 康夫:1、原 勲:1

1:和歌山県立医科大学・附属病院・泌尿器科

 

【目的】ロボット支援前立腺全摘除術(RARP)導入後3年間の腫瘍学的アウトカムについて、RARP導入以前の腹腔鏡下前立腺全摘除術(LRP)と比較検討した。
【対象と方法】2007年7月から2012年12月までにLRPを施行した200例および2012年12月から2015年12月までにRARPを施行した232例の前立腺癌患者。LRP群およびRARP群の年齢は中央値68.4歳、67.0歳(p=0.02)、術前PSAは中央値7.5ng/mL、7.8ng/mL(p=0.03)、生検Gleason scoreは6以下:44.0%、25.4%、7:41.5%、44.8%、8以上:14.5%、29.7%(p<0.01)、臨床病期はT1c:61.5%、36.6%、T2:29.5%、59.5%、T3a:3.5%、3.9%(p<0.01)、NCCNリスク分類は低リスク:31.0%、19.0%、中リスク:49.0%、46.1%、高リスク:20.0%、34.9%(p<0.01)であった。神経温存はそれぞれ25.0%、73.7%に行われていた。
【結果】LRP群およびRARP群の病理学的病期はpT0:2.0%、0%、pT2:69.0%、76.7%、pT3a:25.0%、17.7%、pT3b:4.0%、5.6%(p=0.03)、Gleason scoreは6以下:19.5%、6.0%、7:66.5%、81.9%、8以上:14.0%、12.1%であった(p<0.01)。断端陽性率は全体で29.0%、19.0%(p=0.01)、pT0-2で21.1%、15.2%(p=0.16)、pT3aで48.0%、24.4%(p=0.02)、pT3bで50.0%、53.9%(p=0.86)であった。2年PSA非再発率は全体で85.7%、88.4%(p=0.32)、pT0-2で95.1%、91.6%、pT3a:66.1%、81.4%(p=0.23)、pT3b:50.0%、61.5%(p=0.13)であった。
【結論】RARP群ではLRP群に比較して高リスク症例が多く、神経温存も積極的に行われていたが、断端陽性率はpT2症例では差がなく、pT3a症例では有意に低かった。PSA非再発率については両群間に差はみられなかった。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:手術療法

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