演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

最近15年間の前立腺全摘除術の適応の変遷: 2000-2014年に施行された約2,400例の解析

演題番号 : P52-1

[筆頭演者]
大久保 鉄平:1 
[共同演者]
三塚 浩二:1、古家 琢也:2、成田 伸太郎:3、伊藤 淳:1、小泉 淳:3、米山 高弘:2、土屋 順彦:5、川村 貞文:4、栃木 達夫:4、大山 力:2、羽渕 友則:3、荒井 陽一:1

1:東北大学・大学院医学系研究科・泌尿器科、2:弘前大学・大学院医学研究科・泌尿器科学講座、3:秋田大学・大学院医学系研究科・腎泌尿器科学講座、4:独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター・泌尿器科、5:山形大学・医学部附属病院・泌尿器科

 

目的:2000-2014年に東北大学・弘前大学・秋田大学・宮城県立がんセンターにおいて施行された前立腺全摘除術2,403例のデータから、2000年以降約15年間の前立腺全摘除術の適応の変遷について検討した。
方法:2000-2014年までの症例を前期(2000-2009年:1,268例)と後期(2010-2014年:1,135例)に分けて患者背景を比較した。
結果:前期と後期を比較すると、年齢の中央値はそれぞれ67歳と66歳であった。手術術式は前期では恥骨後式前立腺全摘除術が92%を占めたのに対して、後期では恥骨後式前立腺全摘除術は53%に減少し、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術が41%を占めた。手術時PSAの中央値はそれぞれ7.30ng/ml vと6.94ng/mlであった。生検Gleason score 6以下/ 7/ 8以上の割合は、前期が32.6%/ 52.1%/ 15.3%で合ったのに対して、後期は21.2%/ 49.5%/ 28.2%であった。生検における陽性コア/採取コアが50%以上であった割合は前期が20.5%であったのに対して、後期では28.6%であった。臨床T病期 T1c/ T2/ T3の割合は、前期が53.7%/ 39.6%/ 6.7%であったのに対して、後期では59.1%/ 31.1%/ 9.4%であった。D’Amicoリスク分類については低・中・高リスク群の割合が前期は17.5%/ 52.4%/ 30.1%であったのに対して、後期では16.8%/ 46.4%/ 36.7%であった。
結論:2000-2009年と2010-2014年の前立腺全摘除術施行患者の背景を比較すると、年齢やPSAに大きな変化はなかったものの、Gleason score 8以上の高悪性度の腫瘍の増加に伴い、高リスク群がやや増加する傾向を認めた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:疫学・予防

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