演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

ジェムザール・ドセタキセル併用による外来化学療法で小康状態の得られた膀胱癌の2例

演題番号 : P46-9

[筆頭演者]
中森 央貴:1 
[共同演者]
根本 勺:1、守田 晃二郎:1、田邊 邦明:1、柳 雅人:1、鈴木 康友:1、近藤 幸尋:2

1:日本医科大学・千葉北総病院・泌尿器科、2:日本医科大学・付属病院・泌尿器科

 

尿路上皮癌に対する化学療法施行において、何らかの理由でプラチナ製剤の使用困難な症例に遭遇することがある。当院では、以前より尿路上皮癌に対してジェムザール(GEM)とドセタキセル(TXT)を用いたプロトコールを施行しており、有効例も報告している。今回、外来化学療法にて一定期間継続可能であった2症例を経験したので報告する。
投与プロトコールはGEM 800 mg/m2 およびTXT 40 mg/m2のDay1投与を4週毎に繰り返すスケジュールで行った。初回のみ入院治療とし、以降、重篤な有害事象(AE)を認めない場合に外来で施行とした。
症例① 64歳男性 筋層浸潤性膀胱癌および孤立性肺腫瘍の診断で膀胱癌に対し膀胱全摘術、回腸導管造設およびリンパ節郭清施行し、病理結果はT0N0MXであった。肺に対しては二期的に胸腔鏡下肺切除術およびリンパ節郭清施行し、膀胱癌の転移性肺腫瘍の診断となった。術後GC療法を追加。2年後、縦隔リンパ節再発を指摘され、二次化学療法としてGEM+TXT治療を計11回施行。治療開始後、突然の胸水貯留にて休薬を余儀なくされたが、心嚢液穿刺にて細胞診ClassVを認め、抗癌剤継続の意義ありと判断し治療再開。その後、治療効果はPDであったが、新たな他臓器転移の出現はなく、治療開始から15ヶ月目に細菌性肺炎の増悪にて死亡した。
症例② 73歳女性 筋層浸潤性膀胱癌および多発リンパ節転移の診断にて化学療法治療を選択された。初診時より一側が萎縮腎であり、長期のDM治療歴も相まって腎機能低下を認めたためGEM+TXT治療を選択。重篤なAEはなく、治療開始から1年以上SDが得られ計26回の外来治療施行。現在は、病勢進行により休薬を余儀なくされている。GEM+TXTによる外来化学療法の臨床的意義が示唆される膀胱癌症例の存在が確認された。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:化学療法

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