演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

尿路上皮癌に対してGN(gemcitabine+nedaplatin)療法を行った6例

演題番号 : P46-7

[筆頭演者]
永井 崇敬:1 
[共同演者]
山崎 浩司:1、藤井 将人:1、武田 将司:1、佐藤 俊介:1、月野 宏昌:1、向井 尚一郎:1、上村 敏雄:1、賀本 敏行:1

1:宮崎大学・医学部・泌尿器科

 

【目的】
進行性尿路上皮癌に対する化学療法の第一選択はgemcitabineとcisplatinを併用するGC療法であるが、cisplatin unfit症例に使用できる薬剤が限られる。今回我々は、腎毒性が軽減された白金製剤であるnedaplatinを用いたGN(gemcitabine+nedaplatin)療法の臨床的有用性および安全性について評価した。
【対象・方法】
当大学の倫理委員会承認後、2015年4月~2016年4月までの期間中に、腎機能低下を伴う尿路上皮癌患者に対しGN療法を施行した6例について、後ろ向きに検討した。治療目的は転移性膀胱癌のセカンドライン化学療法1例、片腎摘除例における術後補助療法3例、術前化学療法2例であった。
投与方法を以下に示す。
Day1 Gemcitabin(1000mg/㎡)+Nedaplatine(80mg/㎡)+補液1000ml,
Day8 Gemcitabin(1000mg/㎡)+補液500ml
転移例と術前治療は4コース、術後補助療法は2コースを目標とした。
【結果】
転移例では2コース終了後の効果判定でPDとなり中止、術前治療例では4コース完遂が1例、1例は治療中の画像評価で腫瘍のPDが疑われたため3コースで中止し、手術に移行した。術後補助療法例では3例とも完遂できた。有害事象による中止例は認めなかった。有害事象の内訳は、Grade3以上の血小板減少を4例に認め、発熱性好中球減少を2例に認めた。総腎機能に関しては、治療前eGFR 44.2±6.72ml/min/1.73㎡に対して、治療後eGFR 44.1±7.39ml/min/1.73㎡と有意な悪化を認めなかった。
【考察】
GN療法は腎機能低下症例においても投与量を減量することなく、かつ大量補液を行わずに投与が可能であることが示めされた。血小板減少については、gemcitabineの影響も否定できないが、今後さらに症例を蓄積し、適切な容量設定、投与方法などを検討していきたいと考えている。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:化学療法

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