演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

当科における腎尿管全摘除術後の腎機能に関する検討~周術期化学療法を念頭に~

演題番号 : P46-4

[筆頭演者]
田端 秀敏:1 
[共同演者]
髙橋 敦:1、橋本 浩平:1、丸尾 一貴:1、野藤 誓亮:1、高柳 明夫:1、髙木 良雄:1

1:社会福祉法人函館厚生院函館五稜郭病院

 

【目的】腎盂尿管癌に対する腎尿管全摘除術は、しばしば術後に腎機能低下を生じ、それにより術後の化学療法の際に、減量を要することがある。当科における腎尿管全摘除術施行症例の術後1年間の腎機能低下の予測因子について検討した。
【対象と方法】2003年1月から2013年12月の間に当科で腎尿管全摘除術を施行した腎盂尿管癌136例のうち、シスプラチンベースの化学療法の減量を要さないとされるeGFR 60ml/min/1.73m2以上(CKD stage 1-2)であった69例を対象とした。術後1年間のCKD stageの変化について、後ろ向きに検討した。
【結果】手術時年齢は70歳(中央値)、術前eGFRは72.6 ml/min/m2 (中央値)であり、観察期間は12.2か月(中央値)であった。術前CKD stage 1は4例(5.8%)、stage 2 は65例(94.2%)であった。腎盂癌が40例(58.0%)、尿管癌が20例(29.0%)、腎盂癌と尿管癌の併存が9例(13.0%)であった。38例(55.1%)に術前に水腎症を認めた。60例(87.0%)で術後観察期間中にCKD stageの悪化を認めた。多変量解析では、65歳以上(p=0.02)、術前水腎症なし(p=0.03)が、術後CKD stage悪化の独立した予測因子であった。
【結論】年齢が65歳以上であることと術前水腎症を認めないことが、術後腎機能低下の予測因子であった。今後、腎盂尿管癌に対して周術期化学療法を検討する際の一助となると考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:化学療法

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