演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

長期生存が得られた進行膵癌の1例

演題番号 : P39-6

[筆頭演者]
森 憲彦:1 
[共同演者]
近藤 建:1、稲垣 公太:1、長谷川 裕高:1、加藤 公一:1、中山 裕史:1、片岡 政人:1、竹田 伸:1

1:独立行政法人 国立病院機構 名古屋医療センター・外科

 

症例は56歳男性。2002年4月に近医で肺疾患フォローのためCTを施行したところ、肝腫瘤を指摘された。精査でS8の肝転移を伴う進行膵癌StageⅣbと診断され、同年6月に加療目的に当院紹介となった。同年8月よりGEM導入したが、2003年1月のCTで著明な増大を認め、PDと判断した。同年2月よりS-1内服を開始したところ、2004年2月のCTで原発巣CR、肝転移PRと著明な抗腫瘍効果を認め、加療を継続した。同年9月のCTで肝転移巣の再増大を認めたため、PDと判断、その後、5FU+PTXを導入、2年以上のSDが得られ、2007年12月に肝S7に新規再発を認めた。5FU+PTXにLVを追加し、加療継続したところ、さらに2年6か月間のSDが得られた。2010年8月のCTで再度増大を認めたためNovalis照射を併用、PRが得られた。その後もNovalis照射を計4回施行、さらに新規肝転移に対して2013年7月以降、肝動注化学塞栓療法を繰り返し施行した。2015年5月に肝動注塞栓療法後の肝不全により死亡した。病理解剖では、膵臓に癌の残存なく、肝には壊死を伴う多発の腺癌を認め、免疫染色でも膵癌と診断した。
膵癌StageⅣbの5年生存率は3%と報告されており、一般的に予後不良である。今回われわれは、進行膵癌StageⅣbに対して、13年の長期生存が得られた1例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:集学的治療

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