演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

膵癌化学放射線療法のFDG-PETによる治療効果判定

演題番号 : P39-4

[筆頭演者]
大村 仁昭:1 
[共同演者]
武田 裕:1、桂 宜輝:1、阪本 卓也:1、大根田 康雄:1、石田 智:1、森本 祥悠:1、桑原 隆一:1、村上 剛平:1、内藤 敦:1、賀川 義規:1、竹野 淳:1、加藤 健志:1、田村 茂行:1

1:独立行政法人労働者健康福祉機構関西労災病院・外科

 

【目的】膵癌の診断およびその治療効果判定においてFDG-PETを用いる機会が増えている。当院における膵癌のFDG-PETを用いた化学放射線療法の治療効果判定と、CT画像による効果判定と根治切除術後の病理組織学的効果判定、予後を比較検討した。
【対象・方法】2010年10月から2015年12月までに膵癌と診断し化学放射線療法後、根治切除術を施行した24例中、治療効果判定にFDG-PETを施行した15例を対象とした。FDG-PETを用いた治療効果はFDG集積(SUV)最大値の前後比で評価し、CT画像による最大腫瘍径の評価にはRECIST基準を用い、病理組織学的効果判定はEvans分類を用いた。
【結果】対象症例は、年齢71.2±6.5歳、男性6例、女性9例、進行度分類はfStageI 3例、fStageIII 3例、fStageIVa 8例、fStageIVb 1例であった。FDG集積最大値の前後比でのEvans分類GradeⅡa/Ⅱbの予測能、カットオフ値を、ROC曲線で確認し、AUC 0.8、カットオフ値を0.45と設定した。FDG集積を最大値の前後比で評価すると、0.45未満は5例、0.45以上が10例であった。FDG集積前後比0.45未満の5例ではPR 2例、SD 3例であり、0.45以上の10例では全例SDであり、FDG集積の前後比とCT画像における最大腫瘍径の前後比には有意差は認めなかった(p=0.240)。FDG集積前後比0.45未満の5例ではEvans分類IIa 1例、IIb 4例であり、0.45以上の10例ではEvans分類IIa 9例、IIb 1例であり、FDG集積の前後比と病理組織学的効果判定との間に有意な相関を認めた(p<0.001)。無再発生存期間中央値は、FDG集積前後比0.45未満の5例では284日、0.45以上の10例では136.5日で有意差は認めなかった(p=0.621)。全生存期間中央値は、FDG集積前後比0.45未満の5例では334日、0.45以上の10例では205日で有意差は認めなかった(p=0.911)。
【結語】膵癌化学放射線療法の治療効果判定において、FDG集積の最大値の前後比が、病理組織学的効果判定と相関しており、無再発生存期間および全生存期間との相関は認められなかった。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:局所療法

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