演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

Trastuzumab+Pertuzumab+Eribulin療法を行った局所進行・転移性乳癌の5例の検討

演題番号 : P3-4

[筆頭演者]
木下 一夫:1 

1:社会医療法人誠光会草津総合病院・乳腺外科

 

【背景】現在JBCRG-M03としてHER2陽性進行・再発乳癌に対する2次治療としてトラスツズマブ、ペルツズマブ、エリブリン併用療法の有用性の検討試験が進行している。
【目的】転移性もしくは局所進行性のHer2陽性乳癌に対し、2次治療以降のpracticeとして5例にTrastuzumab+Pertuzumab+Eribulin療法を行ったので、治療の有効性を中心にretrospectiveに検討を行った。
【対象と方法】患者は54~68歳(平均年齢 58.6歳)、全例女性。初発4例、再発1例。subtypeはHer2 type 4例、Luminal Her2 type 1例であった。投与方法はPertuzumab 840mg/420mg, Trastuzumab 8mg/6mg /kg (初/2回目以降);day1、Eribulin 1.4mg/m2 ;day1, 8 :3週毎、適宜Eribulinの減量、スケジュールの変更を行った。
【結果】①:Trastuzumab+化学療法が著効した症例。遺残病巣:脳転移、骨転移 。6次治療として20コース施行。治療効果SD、治療期間15ヶ月間
②:Trastuzumab+Pertuzumab+化学療法が著効した症例。遺残病巣:骨転移、肝転移 。5次治療として22コース施行、現在継続中。治療効果PR、治療期間16.5ヶ月間
③:PSC後に肺転移であったと判明し、肺転移はCRと診断された症例。 画像上標的病変(-)も乳房切除後、3次治療として、補助療法的に6コース施行、その後はHPのみとし6コース。現在再発なし。
④:cStageIIIc 局所進行乳癌、手術不能症例 Taxan に過敏症状あり。3.5次治療(術前)として5コース施行。治療効果PR、治療期間約4ヶ月間。
⑤:癌性胸膜炎再発 最近治療開始、継続中。
結果として、1st line ; Trastuzumab+Pertuzumab+Taxotere療法、2nd line ; TDM-1療法以降の治療となったのが3例、Pertuzumabとの併用としては初回が③の1例、Pertuzumabとの併用としては2ndでTDM-1療法(-)が④の1例であった。副作用としては脱毛と好中球減少を認めた。
【まとめ】今回の検討は実臨床における背景が様々で、治療も個別化を考慮したため、効果や副作用は、確定できないが、Practiceとして行う治療として全身倦怠感、嘔気、食欲不振等がなく、非常に忍容性の高い治療と考えられた。また奏効期間が比較的長い可能性があり、長期に継続することが可能であるかもしれない。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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