演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

進行・再発乳癌に対する、異なるエリブリン投与スケジュールの有効性・安全性の検討

演題番号 : P3-3

[筆頭演者]
砂川 祐輝:1 
[共同演者]
水野 豊:1、雫 真人:1、服部 正嗣:1、森 敏宏:1

1:市立四日市病院・乳腺外科

 

【はじめに】エリブリンはアンスラサイクリン、タキサン系抗癌剤を含む前治療歴がある進行・再発乳癌に対してOSの延長を認めた薬剤であるが、好中球減少のため推奨される投与スケジュールでは治療の継続が困難な場合がある。またエリブリンは臨床効果と相対的用量強度に関連が少ないとされ、隔週投与(JUST-STUDY)など、改変した投与スケジュールの有効性、安全性などがこれまでに検討されている。【目的/方法】推奨用量(1.4mg/m2)は維持し骨髄機能の回復を考慮して当科で独自に改変した投与スケジュール(2週投与2週休薬)の有効性、安全性を検討した。実際には、初回投与は通常の2週投与1週休薬のスケジュールで行い、2クール目以降は、好中球数が1500以上であれば通常スケジュールを継続、1500を下回る場合には2週投与2週休薬のスケジュールを適応した。【対象】2011年12月~2016年4月までにエリブリンを投与した進行再発乳癌23例。年齢中央値は68歳(40~90歳)。サブタイプはER陽性:11例、HER2陽性:3例、TN type:10例。局所再発・領域リンパ節再発:11例、骨転移:11例、肺/胸膜転移:11例、肝転移:8例、脳転移:3例。アンスラサイクリン既治療:73.9%(17/23)、アンスラサイクリンとタキサン既治療:69.6%(16/23)。投与スケジュールは推奨される2週投与1週休薬(以下2on1off群):12例に対し、当科で独自に改変した投与スケジュール2週投与2週休薬(以下2on2off群):11例。投与サイクル中央値は2on1off群:6サイクル(3~22)、2on2off群:8サイクル(2~29)であった。エリブリンの治療ラインは2on1off群で1次~2次:4例、3次以降:8例に対し、2on2off群は1次~2次:7例、3次以降:4例であった。【結果】奏効率は2on1off群:16.7%・2on2off群:36.4%で、2on2off群が2on1off群を上回った。治療成功期間は中央値で2on1off群:161日・2on2off群:245日と2on2off群で長い傾向にあった。また、両群間のOSに差は認めなかった。Grade3以上の有害事象として、好中球減少を2on1off群で2例・2on2off群で3例に、末梢神経障害を各群に1例ずつ認めるも両群間に大きな差はなかった。本検討においても、RDIと臨床効果との間に相関性は認めなかった。【結語】推奨される2週投与1週休薬で治療が継続できない場合には、推奨用量の減量よりも効果や治療成功期間、また有害事象の発現状況から推奨用量を維持した2週投与2週休薬への変更が治療オプションになり得る可能性がある。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

前へ戻る