演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

自然滴下型輸液コントローラの正確性の検討: 輸液ポンプとの比較

演題番号 : P22-9

[筆頭演者]
末廣 剛敏:1 
[共同演者]
松永 みか:1、杉町 圭蔵:1

1:遠賀中間医師会おんが病院

 

【はじめに】一般的に進行癌や再発癌では抗癌剤による治療が行われており外来での化学療法が主流となってきている。化学療法の合併症の中でも抗癌剤の血管外漏出は重要な問題であり抗癌剤投与は自然滴下が望ましいが、薬液の粘度の違いにより投与時間にばらつきが出る問題がある。今回自然滴下型輸液コントローラの正確性を輸液ポンプと比較検討した。
【方法】自然滴下型輸液コントローラ(FS)(アイム社製)と輸液ポンプ(TE-131A(TE))(テルモ社製)を用い粘度の異なる輸液の流量および時間設定における誤差を測定した。輸液は生理食塩水(粘度1.012)、7.5%糖維持液(粘度1.235)、50%ブドウ糖液(粘度6.362)を用い30、100、200、300cc/hの4段階の流量で30分間の輸液量との誤差を測定した。時間設定は生理食塩水を用い50、100、200、300cc/hの流量で時間と予定量を設定し実測値との誤差を測定した。【結果】30、100、200、300cc/hにおける誤差は生理食塩水でFSが-3.3、-3.5、+1.5、+14%、TEが0、-1.5、+1.75、-2.0%、7.5%糖維持液でFSが-7.8、-7.7、+1.0、+6.0%、TEが0、+4.0、+2.0、-0.8%、50%糖液でFSが-20、-18、-11、-6%、TEが-13.3、-12.5、-12.5、-13.4%であった。時間設定では50、100、200、300cc/hにおける時間誤差および流量誤差がFSで-10、+18、+34、-148秒、-3、-0.5、-0.25、+1.7%、TEで+2、+6、+6、+3秒、+3.5、+2.5、+2.5、+0.2%であった。
【まとめ】50%ブドウ糖液は10%の補正をかけて投与するようになっているため自然滴下型輸液コントローラFSおよび輸液ポンプTEの流量および時間設定における誤差は±10%以内であった。また自然滴下型輸液コントローラFSは流量指定よりも時間指定において精確な結果が得られた。以上のことより自然滴下型輸液コントローラFSは安全かつ正確であり化学療法において非常に有用であると考えられた。

キーワード

臓器別:その他

手法別:医療機器・医療工学

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