演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

抗がん薬の曝露防止器具の有用性の評価(第2報)

演題番号 : P22-8

[筆頭演者]
阿南 節子:1 
[共同演者]
井川 愛:1、柴田 沙耶:1、櫻井 美由紀:2

1:同志社女子大学・薬学部・医療薬学科、2:三田市民病院・薬剤科

 

【目的】抗がん薬を取り扱う医療従事者は、職業曝露の危険性があり、その防止には閉鎖式接続器具の使用が有用であることが、がん薬物療法における曝露対策合同ガイドライン(2015)に示されている。前回、我々は、診療報酬で定義される要件を満たした閉鎖式接続器具と、米国国立労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health: NIOSH)の定義を満たしたCSTD(Closed System Transfer Device)の2種類の閉鎖式接続器具の有用性の評価を行い、これらの閉鎖式接続器具はともに抗がん薬調製時の飛散防止に有用であるが、その機能に差がある可能性が示唆されたことを第52回癌治療学会に報告した。今回、NIOSHの定義を満たした2種類のCSTDの有用性の評価を行ったので報告する。【方法】試験薬には注射用エンドキサン®100mg、500mgを用い、溶解液には大塚生理注250mLソフトバッグを用いた。試験に使用する注射用エンドキサン®は、バイアル表面の汚染による影響を回避するためにポリエチレン袋に入れた。混合調製は注射剤調製経験5年以上の薬剤師2名が5回ずつ行った。従来法(ルアーロックシリンジ50mLと注射針18G×1 1/2インチを使用)、CSTD①法(気密式CSTD)、CSTD②法(活性炭・高性能膜式CSTD)の3方法により、注射用エンドキサン700mg(100mg×2、500mg×1)を生理食塩液250mLに溶解した。混合調製は、BSC内に設置したサンプリングシート(25cm×25cm、シオノギ分析センター(株))の上で行った。それぞれの方法で2名が各5回ずつ計10回の調製を行った後のサンプリングシートに含まれるシクロホスファミドの量を、シオノギ分析センターに依頼して測定した。【結果・考察】サンプリングシートからは、従来法では44400ngのシクロホスファミドが検出されたが、CSTD①法、CSTD②法ともにシクロホスファミドは検出されなかった(検出限界1ng / 25cm×25cm )。今回の調査から、CSTD②の機能は、CSTD①に劣らない可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:その他

手法別:医療機器・医療工学

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