演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

看護師による安全な静脈注射実施のための体制づくり

演題番号 : P22-3

[筆頭演者]
山本 みやび:1 
[共同演者]
山口 育子:1、檜垣 みち子:1、井上 美緒:1、向井 さや香:1、鈴木 加奈子:1、白石 猛:2、山下 清美:1

1:日本赤十字社松山赤十字病院・看護部、2:日本赤十字社松山赤十字病院・臨床腫瘍科

 

【背景と目的】
当院では、平成18年に「静脈注射に関するガイドライン」を策定し、全看護師対象の研修会を開催した。その後は、各部署による教育を行っていた。平成19年の7:1入院基本料取得による看護師数の増加、臨床研修制度の導入による医師不足、医療の高度化、在院日数の短縮による医療現場の煩雑さの加速など医療環境の急速な変化の中、看護師の更なる業務拡大への期待が高まっている。今回、静脈注射を安全に実施するために系統的で継続的な教育を目指し、「静脈注射に関するガイドライン」の見直しと看護師が静脈注射を安全に実施できるための体制づくりに取り組んだので報告する。
【方法】
①平成26年より、「静脈注射に関するガイドライン」の教育体制について、静脈注射技能レベル(Ⅰ~Ⅲb)と実施範囲の策定、ナーシングスキルを利用した教育プログラムを作成し、ガイドラインの改訂に着手した。②平成27年3月、卒後2年目以上の看護師の技能レベルⅡ習得を目標として、各部署にインストラクターを養成し、インストラクターによる部署内研修を開始した。③平成28年2月、次年度2年目となる看護師対象に、集合教育「静脈注射を安全に実施するための研修(技能レベルⅡ)」を実施し、インストラクターによるフォローアップ研修も開始した。
【結果】
①平成27年12月、「静脈注射に関するガイドライン」を改訂した。既存のガイドラインに看護師による静脈注射の技能レベルと実施範囲にかかる一覧表、皮下埋め込み型CVポートの実際について、静脈注射の実施のための教育プログラムを追加した。特に技能レベルⅢで抗がん剤・造影剤の実施が出来るような内容を組み入れた。②インストラクター57名を養成、部署内研修を促進し、平成28年2月、全看護師の約90%が技能レベルⅡ研修を修了した。③平成28年2月、次年度卒後2年目となる看護師を対象とした研修を実施し40名中39名が受講し、末梢静脈留置針による血管確保が実施できるようになった。
【まとめ】
ガイドライン改訂に伴い、ナーシングスキルを利用した教育プログラムの再構築を行うことで、知識面においては系統的で雇用形態に左右されない研修の実施が可能となった。今後の課題として、より専門的な知識と技術を有する技能レベルⅢ習得の看護師育成を目指した研修の充実を図り、安全な静脈注射の実施と看護師業務の拡大に努めていきたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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