演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

看護師による安全な抗がん剤繋ぎ換え教育への取り組み

演題番号 : P22-2

[筆頭演者]
山口 育子:1 
[共同演者]
山下 清美:1、得能 裕子:1、三好 真由子:1、篠崎 恭子:1、橋本 浩季:2、村上 通康:2、白石 猛:3

1:日本赤十字社松山赤十字病院・看護部、2:日本赤十字社松山赤十字病院・薬剤部、3:日本赤十字社松山赤十字病院・臨床腫瘍科

 

【背景と目的】
がん診療連携拠点病院である当院の外来化学療法室では、抗がん剤の繋ぎ換え、血管確保を看護師が実施している。病棟では、抗がん剤の繋ぎ換えを医師が実施している部署と看護師が実施している部署が混在し、医師から看護師による実施について要望が出されていた。平成26年、がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針において、「看護師を対象としたがん看護に関する総合的な研修を定期的に実施すること」が必須とされたことにより、看護師が安全・確実に抗がん剤の繋ぎ換えを実施できる教育を研修に組み入れた。
【方法】
①看護師が安全に繋ぎ換えを実施できるよう多職種で協議した。②平成26年度のみ移行措置としてオンコロジーセミナーを開催し、受講者または受講者からの伝達講習により繋ぎ換えの要件を満たすとした。③平成26年度からがん看護研修を企画・実施し新人看護師・臨床経験2年目看護師の必須研修とした。抗がん剤繋ぎ換えを実演し研修受講後、実施可能とした。④平成27年度の繋ぎ換えの実演では蛍光塗料を使用し、抗がん剤の飛散を可視化した。
【結果】
①院内で統一した「抗がん剤繋ぎ換えに関する取り決め」を策定し周知した。②オンコロジーセミナーを123名の看護師が受講し、病棟にて伝達講習を行い3年目以上の病棟看護師が抗がん剤繋ぎ換え可能となった。③がん看護研修をレベルⅠ(基礎研修)、レベルⅡ(実践研修)レベルⅢ(専門教育研修)として、継続した教育が行えるようになった。臨床経験2年目看護師がレベルⅡ研修を受講し、平成26年36名中36名、27年40名中39名が抗がん剤繋ぎ換え可能となった。④ 抗がん剤の飛散を可視化することにより抗がん剤繋ぎ換え時の曝露対策の重要性を意識させる事が出来た。
【まとめ】
看護師による安全な抗がん剤繋ぎ換え教育を継続して行う体制は確立した。現在は、「がん薬物療法における曝露対策合同ガイドライン」を踏まえ、揮発性薬剤3剤において外来化学療法室のみで導入されている閉鎖式薬物移送システムを、関連病棟に拡大するよう取り組んでいる。来年度は、閉鎖式器具を用いた繋ぎ換えの実演をがん看護研修に取り入れたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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