演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

多血症に併発した甲状腺癌の手術経験

演題番号 : P1-8

[筆頭演者]
榎本 克久:1 
[共同演者]
和賀 瑛子:1、原 由起子:1、飯塚 美紗都:1、平野 智寛:1、櫻井 健一:1

1:日本大学・医学部・外科学系乳腺内分泌外科分野

 

(はじめに)甲状腺癌は、施設によって症例数にばらつきがある。今回、われわれは、多血症経過観察忠に甲状腺癌の手術をしたので報告する。(症例)64歳男性。内科で、多血症にて加療中に、触診で、左頚部腫瘤を認め、精査加療目的に紹介となる。頚部超音波検査にて左葉に計測不能の石灰化を伴う巨大嚢胞性腫瘤を認めた。気管偏位を認め、食道および左総頸静脈を圧排所見も認めた。頚部CT検査所見でも、左葉中心に巨大石灰化化を伴い、その外側に嚢胞形成を認めた。一部嚢胞は、総頸静脈を圧排していた。細胞診にてclassIV、乳頭癌の疑いであった。多血症コントロール下、甲状腺全摘術およびリンパ節廓清術施行した。術中一部嚢胞成分が流失した。甲状腺全体が硬く、右葉にも腫瘤を認めた。血管に付着していた嚢胞壁を一部残存させた。術後は、一時的に甲状腺機能低下および低カルシウム血症を認めたが、現在軽快している。病理組織診断所見では、乳頭癌であり、病変は、両葉にあり、腺内撒布していた。(まとめ)甲状腺癌で、嚢胞形成することは散見されるが、このように巨大になることは少ないと思われた。また、術式として、甲状腺全摘は施行するが、周囲臓器に癒着した嚢胞壁を切除することが望ましいのか、周囲臓器温存が優先すべきなのか経過観察している。

キーワード

臓器別:頭頸部

手法別:手術療法

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