演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

HPV16陽性頭頸部癌におけるHPV16 LCR領域内CpGサイトのDNAメチル化に関する研究

演題番号 : P1-7

[筆頭演者]
上原 貴行:1 
[共同演者]
鈴木 幹男:1

1:琉球大学・医学部・耳鼻咽喉・頭頸部外科

 

目的:HPV16 LCR(Long control region)領域内のCpGサイトのメチル化とE6,E7遺伝子発現との関連を明らかにする。
方法と材料:頭頸部癌細胞株(HPV16陽性のUM-SCC47細胞、Caski、SiHa細胞)及びHPV陽性中咽頭癌組織(OPSCC)を用いて,bisulfite-sequence法によりメチル化のパターンを同定した。さらにメチル化阻害剤曝露、E6,E7遺伝子ノックダウン後の細胞増殖、細胞周期、細胞死解析を行った。
結果:UM-SCC47細胞(79.8%)とCaski細胞(90.0%)ではLCR領域に過剰なメチル化があった一方、SiHa細胞では認めなかった(0%)。過剰メチル化を持つ細胞株を阻害剤(0.5 μM 5-aza-dc,96hr)による脱メチル化処理を行ったところ、E6,E7遺伝子の発現は低下し、細胞の増殖阻害・細胞死・細胞周期停止が誘導された。一方、メチル化が見られなかったSiHA細胞株では同事象を認めなかった。OPSCCで、LCR領域全体のメチル化は9.5%で認め、特にp97プロモーター領域の過剰メチル化は2/10例(20%)で確認された。
結語:本研究から、HPV16陽性細胞株の一部でLCR領域の過剰メチル化が癌化に関係していることが明らかになった。また脱メチル化が、一部のHPV16陽性頭頸部癌における治療戦略になる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:頭頸部

手法別:ゲノム・遺伝子

前へ戻る