演題抄録

ミニシンポジウム

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

大腸癌術後腹膜播種再発における予後因子についての検討

演題番号 : MS8-2

[筆頭演者]
永田 洋士:1 
[共同演者]
石原 聡一郎:1、室野 浩司:1、佐々木 和人:1、安田 幸嗣:1、大谷 研介:1、西川 武司:1、田中 敏明:1、清松 知充:1、畑 啓介:1、川合 一茂:1、野澤 宏彰:1、渡邉 聡明:1

1:東京大学・腫瘍外科

 

【背景】大腸癌の腹膜播種は肝転移や肺転移に比べて研究が進んでおらず、特に根治切除後の腹膜播種再発に関する知見は少ない。【目的】腹膜播種再発症例の予後因子を明らかにすること。【方法】対象は2004年~2015年に当院で結腸癌StageⅠ-Ⅲに対する根治切除を受けた全1323症例。腹膜播種再発を認めた症例の臨床病理学的特徴を抽出し、播種再発後の生存期間に与える影響を検討した。【結果】腹膜播種再発をきたしたのは男性33例、女性22例の合計55例で、5年累積腹膜播種再発率は15.6%であった。初回手術時の年齢は65歳(中央値)で、病期はStageⅠが2例、StageⅡが20例、StageⅢが33例であり、術後補助化学療法は24例で行われた。21例は播種のみでの再発だったが、34例では他臓器の再発を伴っていた。播種に対しては38例で化学療法が、19例で播種の切除が行われた。播種再発から死亡までの生存期間中央値は29.6ヶ月であった。原発部位・深達度・他臓器再発の状態・播種に対する切除の有無の4項目で多変量解析を行った結果、左側結腸原発(ハザード比0.35)、切除不能他臓器転移がないもの(ハザード比0.26)、播種切除できた症例(ハザード比0.25)で良好な生存が認められた。【まとめ】大腸癌播種再発例において、原発巣の占居部位は独立した予後因子であった。また切除しえた播種再発例の予後は比較的良好であることから、腹膜播種治療中に病変切除の可能性を積極的に検討すべきであると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:手術療法

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