演題抄録

ミニシンポジウム

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

切除可能進行胃癌に対する術前Docetaxel+Cisplatin+S-1(DCS)化学療法の長期成績

演題番号 : MS51-1

[筆頭演者]
佐藤 康史:1 
[共同演者]
大沼 啓之:1、信岡 隆幸:2、平川 昌宏:1、菊池 尚平:1、佐川 保:3、高橋 康雄:3、辻 靖:5、高山 哲治:4、竹政 伊知朗:2、加藤 淳二:1

1:札幌医科大学・医学部・腫瘍血液内科、2:札幌医科大学・医学部・消化器・総合、乳腺・内分泌外科、3:独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター・消化器内科、4:徳島大学・大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・消化器内科、5:国家公務員共済組合連合会斗南病院・腫瘍内科

 

【背景】これまで我々は進行胃癌に対しDocetaxel(DOC)+CDDP+S-1療法の術前化学療法(NAC)の第2相試験を実施し初回解析において優れた根治切除率を報告した(ASCO2011、CCP2013).そこで、今回追跡期間中央値約5年の長期成績を報告し切除可能高度進行胃癌に対する NAC-DCS療法の意義を検討した.
【方法】対象はcT3-4、cN0-3、cM0 (4型胃癌の場合 T2N1-3 を含む) (規約第13版).S-1内服(40mg/m2day1-14)、CDDP (60mg/m2)/DOC (60mg/m2)(day8.IV)を2コース投与.奏功例は最大4コースまで投与後4-8週以内に手術を行った.主要評価項目はR0切除率、副次評価項目は奏功率、組織学的効果、生存期間および安全性.
【結果】登録43例中追跡可能であった40例を解析.年齢中央値66歳.男/女: 29/11.病期 II/IIIA/IIIB/IV:2/12/20/6.中央値2(1-4)コース、完遂率(2コース)は95.0%であった.化療の効果はRR75.0%. Grade3以上の有害事象は白血球35.0%、好中球減少52.5%、発熱性好中球減少5.0 %、下痢22.5%などで忍容可能だった.36例92.3%(95%CI 83.9-100)でR0切除が達成され病理学的奏効を25例(65.8%)で認めた. 5年RFS 66.1%(95%CI 49.5-79.0%、中央値未達)、5年OS66.6%(95%CI 49.5-79.1%、中央値未達).病期別の5生率は病期II:100%、IIIA:83.3%、IIIB: 55.0%、IV:50.0%であった.R0切除達成例で有意に予後の延長が認められた.
【結語】約2/3が傍大動脈リンパ節転移などを含む病期IIIB以上の進行例であったがupdate解析においても良好な予後が維持されNACの効果は病期によらず示唆された.DSC-NACは高度進行胃癌に有望と考えられる.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:臨床試験

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