演題抄録

ミニシンポジウム

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

肺癌放射線治療計画のためのリンパ節部位のCTアトラス

演題番号 : MS46-5

[筆頭演者]
板澤 朋子:1 
[共同演者]
小宮山 貴史:2、玉置 幸久:2,3、西村 恭昌:4、中山 優子:5、伊藤 宏之:6、大出 泰久:7、楠本 昌彦:8、坂井 修二:9、鈴木 健司:10、渡辺 裕一:11、淺村 尚生:12

1:南東北グループ 医療法人社団 三成会 新百合ヶ丘総合病院・放射線治療科、2:山梨大学・医学部・放射線医学講座、3:島根大学・医学部・放射線腫瘍学講座、4:近畿大学・医学部・放射線医学教室 放射線腫瘍学部門、5:地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター・放射線腫瘍科、6:地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター・呼吸器外科、7:静岡県立静岡がんセンター・呼吸器外科、8:国立研究開発法人国立がん研究センター東病院・放射線診断科、9:東京女子医科大学・医学部・画像診断学・核医学講座、10:順天堂大学・医学部・呼吸器外科学講座、11:国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院・放射線診断科、12:慶應義塾大学・医学部・呼吸器外科

 

【背景】
肺癌の放射線治療では、CT画像に基づく三次元放射線治療計画が行われている。三次元放射線治療計画では、CT横断面上への原発巣や各リスク臓器の輪郭描出を要し、予防的リンパ節領域を含める際は、リンパ節部位の輪郭描出も要する。治療計画の標準化を目的として、頭頸部癌、子宮頸癌などでは臨床試験グループからCTアトラスが公表されているが、肺癌領域においては、オーサライズされた放射線治療計画用CTアトラスは存在しない。そのため、治療計画の現場においては、the International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) mapに準拠した、肺癌取扱い規約第7版掲載のリンパ節部位のCTアトラスを参照することが多いが、ターゲット設定において境界判断に迷うことが少なからず存在する。
【目的】
日本肺癌学会(JLCS)と日本放射線腫瘍学会(JASTRO)の共同作業として、IASLCmapに則った、肺癌放射線治療計画のためのリンパ節部位のCTアトラスを作成する。
【方法】
最初に、一健常人の造影CTを用い、治療計画装置上でCT横断面上に#1から#11までの各肺癌リンパ節部位を1名の放射線治療専門医が描出し、アトラスの素案を作成した。次に、日本放射線腫瘍学研究機構Japanese Radiation Oncology Study Group (JROSG)内でプロジェクトグループが立ち上がり、アトラス素案の修正作業と各リンパ節部位の6方向(頭側、尾側、左側、右側、腹側、背側)の境界定義を行い、アトラスの原案を作成した。最後に、JLCS-JASTRO合同委員会が立ち上がった。この委員会は4名の放射線治療専門医、4名の胸部外科専門医、3名の画像診断専門医から構成された。4度の会議を通じて、JROSGが作成したアトラスの原案の修正ならびに各リンパ節部位の6方向の境界の決定をした。
【結果】
リンパ節部位の6方向の境界定義およびCTアトラスはJLCS、JASTRO両学会の理事会で承認され、コンセンサスアトラスとして肺癌学会誌に発表された(肺癌 2015;55:189-205)。
【結語】
JLCS, JASTROのコンセンサスとして、放射線治療のためのリンパ節部位のCTアトラスが作成された。このアトラスは、日常臨床および臨床試験における肺癌放射線治療計画の標準化に役立つと考えられる。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:集学的治療

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