演題抄録

ミニシンポジウム

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

肺腫瘍に対するリアルタイムモニタリング下動体追尾SBRTの初期治療成績

演題番号 : MS46-2

[筆頭演者]
光吉 隆真:1 
[共同演者]
松尾 幸憲:1、高山 賢二:1,2、植木 奈美:3、飯塚 裕介:1、新谷 尭:1、田邊 裕朗:2、中村 光宏:1、小久保 雅樹:2,4、溝脇 尚志:1、平岡 真寛:1

1:京都大学・大学院医学研究科・放射線治療科、2:財団法人先端医療振興財団先端医療センター・放射線治療科、3:兵庫県立尼崎総合医療センター・放射線治療科、4:地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院・放射線治療科

 

Purpose/Objective
近年,体幹部定位放射線治療(SBRT)は早期原発性肺腫瘍や転移性肺腫瘍に対する治療法として広く用いられている.当院では,正常肺への照射線量の低減を目的とし,呼吸性移動が10mm以上の肺腫瘍に対しては,金マーカーを留置し,リアルタイムモニタリング下で動体追尾SBRTを2011年より開始している.本報告では,同照射方法での初期臨床成績について報告する.
Material/methods
2011年9月から2015年4月までに当院及び関連施設の2施設で,動体追尾SBRTを施行した症例を対象とした. 47症例に金マーカーを留置し,29症例(62%)で動体追尾SBRTを完遂した.動体追尾SBRTを施行しなかった症例は通常のSBRTを施行した.cStage1A期の早期肺癌に対してはIC処方48Gy/4fr,cStage1B期の早期肺癌及び転移性肺腫瘍に対してはIC処方56Gy/4frで治療を行った.年齢中央値78歳(58-88歳),男性/女性=22/7例,PS 0/1/2=9/16/4例,原発性/転移性=24/5例,cStage T1a/T1b/T2a= 12/8/4 (UICC-7).有害事象の評価はCTCAE ver4.0で行った.
Results
観察中央期間は23.4ヶ月(0.2-49.2ヶ月),2年全生存率(OS),2年無再発生存率(PFS),2年局所制御率(LC)は72%, 58%, 87%であった.局所再発を4例で認め,遠隔転移を5例で認めた.解析時21症例で生存を確認しており,8例は死亡していた.死亡例4例は肺癌の進行による死亡であった.性別,年齢,病期,照射線量で行った単変量解析ではOS,PFS及びLCに対する有意な因子はなかった.有害事象はGr2及びGr3の放射線肺臓炎を1例ずつ認めた.
Conclusion
早期原発性肺腫瘍及び転移性肺腫瘍に対するリアルタイムモニタリング下での動体追尾SBRTの有害事象は許容の範囲内であり,局所制御率も良好であった.

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:放射線治療

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