演題抄録

ミニシンポジウム

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

Ⅲ期非小細胞肺癌に対する高線量(74GyE)陽子線治療と同時化学療法の治療成績

演題番号 : MS46-1

[筆頭演者]
大西 かよ子:1 
[共同演者]
奥村 敏之:1、石川 仁:1、中澤 健介:2、塩澤 利博:2、大城 佳子:3、水本 斉志:1、佐藤 幸夫:4、檜澤 伸之:2、櫻井 英幸:1

1:筑波大学・附属病院・放射線腫瘍科、2:筑波大学・附属病院・呼吸器内科、3:財団法人筑波メディカルセンター・放射線治療科、4:筑波大学・附属病院・呼吸器外科

 

【目的】高線量(74GyE)陽子線治療と同時化学療法を施行した局所進行非小細胞肺癌の治療成績を評価する.【対象と方法】対象は2007年7月から2014年3月までに高線量(74GyE)陽子線治療を施行したIII期非小細胞肺癌56例のうち,同時化学療法を施行した36例.年齢中央値は62歳 (40-79歳),男性28例,女性8例.組織型は扁平上皮癌11例,腺癌18例,その他7例で,病期はIIIA期12例,IIIB期24例であった.陽子線治療は予防的リンパ節領域照射を施行せず,陽性リンパ節に対して66GyE/33Fr,原発病変に対して74GyE/37Frを投与した.化学療法レジメンはCDDP+VNRが27例であった.【結果】最終経過観察日に15例が生存し,経過観察期間中央値は32ヶ月(7-75ヵ月)であった.全症例の3年全生存率,疾患特異的生存率,無再発生存率はそれぞれ66%,70%,22%であった.局所再発は14例(39%)に認められ,3年局所制御率は54%であった.有害事象はCTCAE v4.0でGrade 4以上の非血液毒性は認めなかった.Grade 3の放射線皮膚炎,食道炎はそれぞれ3例(8%),2例(6%)に認められた.放射線肺臓炎はGrade 2が3例(8%),Grade 3が3例(8%)であった.【結論】III期非小細胞肺癌に対する高線量陽子線治療と同時化学療法は安全に施行可能であり,有効な治療選択肢となる可能性が示唆された.

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:放射線治療

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