演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

PNETにおける術前G1/G2鑑別予測に対するFDG-PET/CTの有用性

演題番号 : WS71-1

[筆頭演者]
岡本 光順:1 
[共同演者]
小山 勇:1、合川 公康:1、岡田 克也:1、渡辺 幸博:1、宮澤 光男:1、石田 慎悟:1

1:埼玉医科大学国際医療センター消化器外科

 

【背景・目的】膵神経内分泌腫瘍(pancreas neuroendocrine tumor : PNET)に対する治療において、術前にそのGradingが評価可能であることは、術式選択において意義のあることである。PNETにおいては小型腫瘍に対して縮小手術が考慮されることがあるが、その必要条件として腫瘍近傍より遠位のリンパ節転移の可能性が低いG1(2010 WHO分類)であることが求められる。今回われわれは術前の18[F]-fluorodeoxyglucose positron emission tomography / computed tomography (以下、FDG-PET/CT)がPNETにおけるG1とG2の鑑別にどの程度有益であるか否かについて検討することを目的とした。
【対象・方法】2007年より2014年までに当院で術前にFDG-PET/CTが行われた後に膵切除術が実施されて病理学的診断が確定したneuroendocrine carcinoma (NEC)、mixed adenoneuroendocrine carcinoma (MANEC)を除くPNET17例のうちのG1 10例、G2 7例を対象とした。検討項目は1. PNETにおけるG1、G2別の腫瘍径、2. Ki67とSUVmax値の関係、3. PNETにおけるG1、G2別のSUVmax値、4. ROC曲線から求めるG1、G2の鑑別予測におけるSUVmax値のcutoff値とSensitivity、Specificity、Efficiency、とした。
【結果】1. 腫瘍径(中央値)G1 1.2(0.5-2.3)cm、G2 3.0(2.0-8.0)cmで有意にG2がG1より腫瘍径が大きかった(P=0.0003)。2. Ki67指数とSUVmax値は相関傾向が見られたが、統計学的には有意差を認めなかった(P=0.8332)。3. SUVmax値(中央値)はG1で2.2(1.7-3.0)、G2で5.8(2.7-41.1)であり、有意にG2がG1より高値であった(P=0.0019)。4. SUVmaxのcutoff値を3.0としたとき、Sensitivity85.7%、Specificity100%、Efficiency 94.1%であった。
【結論】FDG-PET/CTによるSUVmax値3.0を境界にPNET G1とG2の術前鑑別予測が可能であると考えられた。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:診断

前へ戻る