演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

外来化学療法施行中の呼吸器悪性腫瘍患者の栄養および食に関する解析

演題番号 : WS67-6

[筆頭演者]
稲垣 雅春:1 
[共同演者]
小貫 琢哉:1、増子 佳世:2

1:茨城県厚生農業協同組合連合会総合病院土浦協同病院呼吸器外科、2:相模女子大学栄養科学部管理栄養学科

 

【目的】癌化学療法の主な副作用として、悪心、嘔吐、下痢、便秘、倦怠感、口内炎、味覚の変化などがあげられる。しかし、外来に通院して化学療法による治療を受けている患者の食事の実態の把握は困難である。これらの副作用が患者の食事摂取にどのような影響を与えているか、また具体的に提案すべき食事内容などについて明らかにすることを目的とした。【方法】土浦協同病院呼吸器外科で外来化学療法中の呼吸器悪性腫瘍患者を対象とした。選択式・記入方式のアンケート調査を2014年8月に行い、集計解析を行った。【結果】有効回答数39名、男性24名、女性14名。平均年齢67.7歳。癌腫の内訳は肺癌37名(腺癌31名、扁平上皮癌6名)、胸腺癌1名、胸腺腫1名。BMIは標準(18.5以上25未満)が30名(77%)、やせ(18.5未満)が3名(8%)、肥満(25以上)が6名(15%)であった。化学療法の副作用は、便秘が28名(72%)、倦怠感が24名(62%)、食欲不振が24名(62%)と多く、味覚の変化は19名(49%)にみられた。食に関する変化として、食べにくくなったものは肉類・魚介類が12項目中上位5項目にあげられた。これは生臭さが原因であると推測された。逆に、食べやすいとされた食材は野菜類・果物類が多く、強い臭いがなくさっぱりしたものが好まれた。料理別では、食べにくいものはごはん類や揚げ物など温かくて臭いが強いものが多かった。食べやすいものは麺類やヨーグルトなどさっぱりしてのどごしの良いものが好まれていた。化学療法のレジメン別では、カルボプラチン+ペメトレキセドが12例(31%)と最も多かったが、自覚的味覚変化が7名(58%)と最も高率であり、レジメンにより味覚変化が異なることもわかった。【考察】外来化学療法患者の自宅での副作用、食事摂取状況、食の変化については、情報収集に努め、個々の患者に適した食事摂取ができるように配慮する必要がある。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:化学療法

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