演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

高齢者局所進行非小細胞肺癌に対するS-1と胸部同時放射線療法の第2相試験

演題番号 : WS67-2

[筆頭演者]
玄馬 顕一:1 
[共同演者]
八杉 昌幸:1、中川 富夫:2、前田 忠士:3、畝川 芳彦:4、上岡 博:3、野上 尚之:5、田端 雅弘:6、堀田 勝幸:7、早川 宏美:7、久保 寿夫:7、金澤 右:8、瀧川 奈義夫:9、谷本 光音:10、木浦 勝行:7

1:独立行政法人国立病院機構福山医療センター呼吸器内科、2:独立行政法人国立病院機構福山医療センター放射線治療科、3:独立行政法人国立病院機構山口宇部医療センター呼吸器科、4:埼玉医科大学国際医療センター、5:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター呼吸器内科、6:岡山大学病院、7:岡山大学病院、8:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科、9:川崎医科大学附属川崎病院、10:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

 

【目的】胸部放射線療法は高齢者局所進行非小細胞肺癌(LA-NSCLC)に対する標準治療の一つであるが治療効果は十分満足できるものではない。今回、高齢者LA-NSCLCに対してS-1と胸部同時放射線療法の第2相試験を実施し、その有効性と安全性を確認した。【方法】76歳以上でPS 0-1の未治療LA-NSCLCを登録した。S-1(80 mg/m2/日)を1~14日と29~42日の計28日間投与、胸部放射線治療は2Gy/日で計60Gy照射した。主要評価項目を奏効割合とした。症例設定は閾値奏効割合を0.50、期待奏効割合を0.75とし、α=0.1、1-β=0.9として行った。【結果】2007~2012年に計30例の患者が登録された。患者背景は男性 24例、年齢中央値 79歳、PS-0 15例、IIIA期 20例、扁平上皮癌 12例、Charlson comorbidity index 中央値 1であった。治療強度はS-1とRTでそれぞれ95%と98%であった。主要評価項目である奏効割合は63%(19/30例; 95%信頼区間: 45-82%)で閾値を下回った。しかしながら、観察期間中央値23.7カ月の時点で無増悪生存期間(PFS)中央値と全生存期間(OS)中央値は、13.0ヶ月と65.2ヶ月で良好であった。グレード 3以上の毒性は、好中球減少(13%)、発熱性好中球減少症(7%)および放射線肺臓炎(10%)と忍容可能であり、治療関連死は認められなかった。【結論】高齢者LA-NSCLCに対するS-1と胸部同時放射線療法は主要評価項目を満たさなかったが、PFSやOSは良好と考えられた。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:集学的治療

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