演題抄録

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開催回
第53回・2015年・京都
 

転移性腎癌に対するfirst-line分子標的薬による最大腫瘍縮小時期と全生存期間の検討

演題番号 : WS61-1

[筆頭演者]
八木澤 隆史:1 
[共同演者]
近藤 恒徳:1、高木 敏男:1、吉田 一彦:1、大前 憲史:1、飯塚 淳平:1、小林 博人:1、橋本 恭伸:1、田邉 一成:1

1:東京女子医科大学病院泌尿器科

 

【背景】
転移性腎癌に対してファーストライン分子標的薬投与後、最大腫瘍縮小効果を得られた時期と全生存期間との関連について検討した。
【対象】
2008年から2014年の期間に当科にて転移性腎癌に対し、ファーストライン分子標的薬治療を行った129例を対象とした。3ヶ月毎にフォローアップCTを施行し、治療効果判定、腫瘍縮小の評価はRECIST ver1.1に基づき行い、標的病変を分子標的薬療法開始時のベースラインCTと比較した。分子標的薬療法開始後、最大腫瘍縮小(Maximum tumor shrinkage: MTS)を得られた時期が開始後3ヶ月未満であった群 (Early MTS)、開始後3ヶ月以降であった群(Late MTS)に分類し、それぞれの全生存期間(OS)を検討した。Kaplan-Meier法はLog-rank検定を用いた。
【結果】
全129症例におけるファーストライン分子標的薬はスニチニブ71例、ソラフェニブ47例、テムシロリムス7例、パゾパニブ4例であった。Early MTS群は81例、Late MTS群は48例であった。患者背景はEarly MTS群とLate MTS群間にて年齢、MSKCCリスク分類、分子標的薬剤、ベースラインの標的病変腫瘍径に有意差は認めなかった。OS(中央値)はLate MTS群がEarly MTS群に比し有意に延長していた (22.8 versus 14.3 months; P=0.03)。
【結論】
ファーストライン分子標的療法開始後3ヶ月以降に最大腫瘍縮小を認めた場合、3ヶ月以内に最大腫瘍縮小を認めた場合に比し、OSは延長していた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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