演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

子宮頸癌放射線治療における転移リンパ節の大きさと再発時期・部位に関する検討

演題番号 : WS57-2

[筆頭演者]
宇野 雅哉:1 
[共同演者]
古澤 啓子:1,2、平田 麻美:1、井上 知子:1、喜納 奈緒:1、尾崎 喜一:1、八杉 利治:1

1:がん・感染症センター都立駒込病院婦人科、2:東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生殖機能協関学

 

【背景・目的】当科での子宮頚癌放射線治療症例の検討において転移リンパ節の大きさが2cm以上の症例が予後不良であった(リンパ節転移なし/1cm以上2cm未満/2cm以上のリンパ節転移を有する症例の5年全生存率は82.0/73.1/30.5%)。そこで、2cm以上の転移リンパ節を有する症例の再発の特徴を知るため、初回治療時の転移リンパ節の大きさが再発時期・部位に関連するか検討した。【方法】当科にて2006~2013年に根治的放射線治療を行った子宮頚癌症例で照射野外病変を有しない98例のうち追跡期間中に再発を認めた35例を解析した。初回治療開始時のCT/MRIで短径10mm以上の腫大リンパ節を転移リンパ節と規定し、転移リンパ節を有しない群(LN0)、短径10mm以上20mm未満の転移リンパ節を有する群(LN1)、短径20mm以上の転移リンパ節を有する群(LN2)の3群に分け、検討を行った。各群の再発症例の無増悪生存期間(PFS)をマン・ホイットニーのU検定で、再発部位の頻度をピアソンのカイ2乗検定で検討した。【結果】LN0、LN1、LN2群の初回治療症例は、53、33、12例で、そのうち再発症例は、14、10、11例であった。LN2群の1例は画像診断が行われなかったため再発部位の検討からは除外した。LN0、LN1、LN2群の再発症例のPFSの中央値は458.5、224.5、152日であり、LN0とLN2群間に統計学的有意差を認めた。LN0、LN1、LN2群の再発症例で局所再発を14.3、30.0、10.0%に、リンパ節再発を14.3、40.0、60.0%に、肺転移を35.7、40.0、20.0%に認めた。リンパ節再発の頻度はLN0、LN2群間に統計学的有意差を認めた。【考察】LN2群は予後不良であり、その再発は早期に起こり、リンパ節再発が多く認められた。短径20mm以上のリンパ節転移を有する症例に対しては異なった治療戦略を考慮する必要があると思われる。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:放射線治療

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