演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

胃癌術前化学療法後切除症例における術後早期経腸栄養療法の検討

演題番号 : WS37-4

[筆頭演者]
尾山 勝信:1 
[共同演者]
伏田 幸夫:1、柄田 智也:1、木下 淳:1、廣瀬 淳史:1、岡本 浩一:1、牧野 勇:1、中村 慶史:1、林 泰寛:1、中川原 寿俊:1、宮下 知治:1、田島 秀浩:1、高村 博之:1、二宮 致:1、太田 哲生:1

1:金沢大学大学院医学系研究科消化器・腫瘍・再生外科

 

【背景】近年、周術期の栄養管理の重要性が明らかとなり、積極的な栄養管理が注目されている。また、術前化学療法の有効性が報告され、化学療法後に手術が行われる症例も増加している。しかしながらこれらの症例は、栄養/免疫状態が悪化しており術後合併症発生率が高いことも知られている。近年、当科でも化学療法後切除症例に対して術後早期経腸栄養を行っており、その有用性を検証すべく検討を行った。【対象】2010~2013年に術前化学療法後に切除を行った進行胃癌症例42例を対象に検討を行った。術中に経腸栄養チューブを空腸に留置し、術後24時間目よりエレンタール配合内服剤を1ml/1kcalの濃度で240kcal/日の持続投与を開始し、術後第6病日までに1200kcal/日まで順次増量した。早期経腸栄養を行った症例(経腸栄養群)と静脈栄養を行った症例(通常栄養群)の術後合併症を比較検討した。【結果】12例に術後早期より経腸栄養が開始され、下痢のため継続できなかった1例を除く11例に行われた。経腸栄養チューブ留置に伴う合併症は認められなかった。両群間の背景因子に差はなかった。術後合併症発生率は、経腸栄養群:36%、通常栄養群:39%で両群間に差はなかった。術後感染性合併症は経腸栄養群にはみられなかったが、通常栄養群の19%にみられ、経腸栄養群の方が低率であった(p=0.115)。【考察】胃癌術前化学療法後切除症例に対する術後早期の経腸栄養療法は安全に施行可能であった。また、早期経腸栄養療法の感染性合併症を減少させる効果が期待された。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:支持療法

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