演題抄録

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開催回
第53回・2015年・京都
 

進行再発大腸癌化学療法終了の判断基準としてのmGPSの有用性

演題番号 : WS36-4

[筆頭演者]
園田 寛道:1 
[共同演者]
清水 智治:1、太田 裕之:1、山口 剛:1、森 毅:4、目片 英治:2、遠藤 善裕:3、仲 成幸:1、谷 眞至:1

1:滋賀医科大学消化器外科、2:滋賀医科大学腫瘍センター、3:滋賀医科大学臨床看護学、4:滋賀医科大学乳腺一般外科

 

【背景】次々と新規抗癌剤、分子標的治療薬が登場することや、最後まで治療継続を望む患者が多いことにより、進行再発大腸癌化学療法の終了時期の判断は非常に難しい。mGPS(modified Glasgow Prognostic Score)は血清アルブミン値、CRP値のみからなる簡便な進行癌の予後予測因子として知られているが、進行再発癌に対する化学療法終了の判断基準としてmGPSを用いた報告は認めない。
【目的】mGPSが進行再発大腸癌化学療法終了の判断基準となるかどうか検討する。
【方法】2006年から2014年に当院で化学療法を施行した進行再発大腸癌症例のうち、癌死日が確認できた51例を対象とした。最終化学療法施行時の年齢、性別、転移臓器数、mGPS、血清ALP値、血清CEA値、血清CA19-9値とその後の生存期間との関連を、単変量、多変量解析により後方視的に検討した。生存曲線はKaplan-Meier法で作成し、2群間の比較はlog-rank testで行った。多変量解析はCox比例ハザードモデルを用いて行った。
【結果】患者は全例PS:0-1であり、全症例の化学療法終了時からの生存期間中央値は56日(5-349日)であった。単変量解析ではmGPS:2点 (P=0.004)、CA19-9>500U/ml(P=0.014)が有意な予後不良因子であった。多変量解析でもmGPS2点(P=0.004)、CA19-9>500U/ml(P=0.009)が有意な予後不良因子であった。また、mGPS:2点の患者に対する化学療法の有用性を検討するため、mGPS:2点群においてmGPS:0,1点→2点となった日以降の生存率をmGPS:0, 1点で化学療法を中止した群と比較したところ、前者の生存期間中央値は99日、後者は88日であり、両者に有意差は認めなかった(P=0.945)。
【結論】mGPSは化学療法終了時点からの予後予測因子となりうると考えられた。また、mGPS:2点となった日以降の化学療法は生存期間延長に寄与しない可能性が高く、mGPSは化学療法中止の判断に有用であると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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