演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

進行・再発大腸がんに対する2nd lineとしてのTS-1/CPT-11+Panitumumab併用療法

演題番号 : WS36-3

[筆頭演者]
小林 由夏:1 
[共同演者]
瀧井 康公:2、古川 浩一:3、宗岡 克樹:4、丸山 聡:2、岩谷 昭:5、川原 聖佳子:6、赤澤 宏平:7、若井 俊文:8

1:医療法人立川メディカルセンター立川綜合病院消化器内科、2:新潟県立がんセンター新潟病院外科、3:新潟市民病院消化器内科、4:医療法人社団健進会新津医療センター病院外科、5:新潟市民病院外科、6:新潟県厚生農業協同組合連合会長岡中央綜合病院外科、7:新潟大学大学院医歯学総合研究科総合医療評価学(医療情報部)、8:新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科

 

【目的】切除不能な転移性結腸・直腸がんに対する5FU治療後二次治療としてイリノテカンをベースとするレジメンに抗EGFR抗体を併用することにより、KRAS野生型の症例では無増悪生存期間(PFS)と奏効率(RR)が有意に改善することが認められている。今回 KRAS遺伝子野生型進行・再発大腸がんの二次治療してFOLFIRIより簡便であるTS-1/CPT-11とPanitumumab併用療法によるPFS, RR, OS, 治療成功期間および安全性の評価を行った。【方法】対象は進行・再発大腸がんでOxaliplatinを含む一次治療化学療法で治療継続が困難と判定されたKRAS遺伝子野生型の症例である。投与スケジュールは28日を1クールとしてNCCSG-01試験の推奨投与量であるCPT-11をday1, 15に75mg/m2、TS-1をday1-14に65mg/m2投与した。またPanitumumabはday1. 15に6mg/kgを投与した。治療前および治療開始4-8週間毎にCT等を行い、腫瘍マーカー、臨床所見についても併せて評価を行った。【結果】2011年4月より登録が開始され、目標症例数35例のところ現在34例が登録されている。評価可能な症例は31例であり男性20例、女性11例、転移部位は肝22例、肺12例、リンパ節7例、腹膜4例、年齢の中央値は64歳であった。相対薬剤強度はS-1 92.3%, CPT-11 88.5%, Panitumumab 85.2%であった。総合評価判定はCR1例、PR6例、SD17例、PD7例で奏効率は22.6%、病態制御率は77.4%で、PFS 5.9ヶ月、MST20か月である。血液系有害事象としては、G3以上好中球減少、ビリルビン上昇、低Mg血症、低Ca血症が見られた。非血液毒性として皮膚障害をほぼ全例で認め、G3以上の症例は22.6%、口内炎を契機に治療中止となった症例が1例あった。【考察】ESMO診療ガイドラインでは臨床所見や治療目標によって抗EGFR抗体が1次治療、2次治療、3次治療で併用されるシナリオが提示されている。今回の試験を解析することにより、2次治療におけるTS-1/CPT-11とPanitumumab併用療法の安全性と有効性、さらに今後どのような症例に2次治療でのPanitumumab併用を検討するべきかという問題に対する重要な手がかりが得られると考えられる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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