演題抄録

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開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

予後規定因子となる大腸癌関連遺伝子変異の検討

演題番号 : WS31-1

[筆頭演者]
樋口 晃生:1 
[共同演者]
里吉 哲太:1、村川 正明:1、渥美 陽介:1、山奥 公一朗:1、青山 徹:1、金澤 周:1、大島 貴:2、森永 聡一郎:1、利野 靖:2、笠島 理加:3、宮城 洋平:3、益田 宗孝:2、塩澤 学:1

1:地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター消化器外科、2:横浜市立大学附属病院外科治療学、3:地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター臨床研究所

 

【背景】進行再発大腸癌の予後規定因子となる遺伝子変異としてKRAS,NRAS,BRAF,PIK3CAをはじめとした様々な遺伝子の変異が報告されている。進行再発大腸癌症例において現在必須である遺伝子変異の測定はKRAS/NRAS変異のみであるが、今後測定が推奨される遺伝子の種類は増加する可能性がある。
【対象と方法】KRAS exon2 wild typeの進行再発大腸癌41例を対象としてCancer Hotspot Panel v2(CHPv2)を用いて50種類の癌関連遺伝子の変異を調べ、予後規定因子を同定した。
【結果】50種類の癌関連遺伝子中ABL1, AKT1, ATM, APC, BRAF, CDKN2A, CTNNB1, EGFR, ERBB2, ERBB4, FBXW7, FGFR1, FGFR2, KIT, KRAS, MET, MLH1, NOTCH1, NRAS, PDGFRA, PIK3CA, PTEN, PTPN11, RET, SMAD4, STK11, TP53の27種類に変異を認めた。27種類の癌関連遺伝子変異と予後との相関についてCox単変量解析を行ったところ、APC遺伝子、BRAF遺伝子、ERBB4遺伝子の変異の有無と予後に相関を認めた。3つの遺伝子で多変量解析を行ったところAPC遺伝子変異の有無(ハザード比,0.327;95%信頼区間0.115-0.936,P=0.037)、BRAF遺伝子変異の有無(ハザード比,4.473;95%信頼区間1.496-13.372,P=0.005)ERBB4遺伝子変異の有無(ハザード比,10.087;95%信頼区間1.019-99.895,P=0.048)の3つとも独立した予後規定因子であった。
【結論】50種類の癌関連遺伝子中27種類の遺伝子に変異を認めた。APC、BRAF、ERBB4が独立した予後規定因子であった。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:バイオマーカー

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