演題抄録

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開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

手術可能乳癌に対するweekly nab-PTX followed by FEC療法の検討

演題番号 : WS30-3

[筆頭演者]
関 大仁:1 
[共同演者]
浅沼 史樹:1、山田 好則:1、上田 知美:2、森永 正二郎:3、金田 宗久:4、鈴木 慶一:4、神谷 紀輝:4、石井 良幸:4、大作 昌義:4、池田 正:1

1:北里大学北里研究所病院ブレストセンター、2:北里大学北里研究所病院腫瘍センター、3:北里大学北里研究所病院病理診断科、4:北里大学北里研究所病院外科

 

【背景・目的】アルブミン懸濁型パクリタキセル(nab-PTX)は組織移行性が高く、第III相臨床試験ではnab-PTX は溶媒型PTXより奏効率が良好であることが報告されている。ECOG1199試験では、溶媒型PTXは3週毎投与法より毎週投与法でより良好なDFSが認められ、毎週投与法(80mg/m2)が標準治療となっている。しかし、nab-PTXの毎週投与法(80mg/m2)のエビデンスはない。我々はnab-PTXの毎週投与法により高い抗腫瘍効果と副作用の軽減を目的に臨床試験を実施した。【対象・方法】当院で施行した手術可能乳癌27例を対象とした。nab-PTXは80mg/m2を3週投与1週休薬(HER2陽性の場合にはTrastuzumabを毎週投与)を4クール施行後、FECは3週毎投与を4クール施行した。 pCR(ypT0/is ypN0)を主要評価項目とし、臨床的奏効割合はRECIST、有害事象はCTCAE v 4.0に基づいて評価した。【結果】年齢の中央値は52歳(35-81)、閉経後 16例(59.3%)、ER陽性 19例(70.4%)、PgR陽性 15例(55.6%)、HER2陽性 37%、stage I 13例(48.1%)、stage II 12例(29.6%)、stage III 2例(7.4%)であった。cCRは12例(44.4%)、cPR 14例(51.8%)、cSD 1例(3.7%)であり、乳房温存率は81.5% (22/27)であった。nab-PTX終了時におけるcCRは8例(29.6%)、cPR 13例(48.1%)、cSD 6例(22.2%)であった。pCR (ypT0/is ypN0)は48.1% (13/27)であり、pCR (ypT0 ypN0)では37% (10/27)であった。Subtype別pCRでは、Lum A、Lum B (HER2-)、Lum B (HER2+)、HER2 enriched、TNBCはそれぞれ25% (1/4)、22.2% (2/9)、71.4% (5/7)、100% (3/3)、50% (2/4)であった。治療完遂率はnab-PTXが96.3%(26/27)であり、FECが48.1%(13/27)であった。nab-PTXにおける有害事象(All grade)では好中球減少25.9%、貧血 18.5%、肝機能障害 18.5%、関節痛 40.7%、筋肉痛 18.5%、末梢神経障害 44.4%、倦怠感 81.5%、便秘 22.2%、食欲不振 29.6%、口内炎 66.7%、浮腫 18.5%、皮疹 7.4%に認められたが、Grade3以上の有害事象は好中球減少(3.7%)のみであった。【まとめ】本試験は、初めてnab-PTX 80mg/m2を評価した臨床試験結果である。weekly nab-PTX followed by FECは効果、安全性ともに優れており、手術可能乳癌における新規術前化学療法レジメンとなる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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