演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院における食道癌根治切除後の再発形式と治療法についての検討

演題番号 : WS3-4

[筆頭演者]
佐藤 圭:1 
[共同演者]
山口 直孝:1、宮本 洋:1、泉澤 裕介:1、林 勉:1、木村 準:2、高川 亮:2、小坂 隆司:2、小野 秀高:2、牧野 洋知:2、円谷 彰:1、秋山 浩利:2、國崎 主税:1、遠藤 格:2

1:横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター、2:横浜市立大学大学院医学研究科消化器・腫瘍外科

 

【背景・目的】食道癌切除後再発症例の予後は不良であるが、その治療法は未だ確立されていない。当院における食道癌根治切除後再発症例について検討し、適切な治療戦略を明らかにする。
【対象・方法】2000年4月から2014年3月までに当院で食道癌根治切除が行われた225例中、再発した症例は85例であった。このうち再発後治療が他院で行われた3例を除く82例を対象とした。再発までの期間、初回再発形式、再発後治療法、予後について検討を行った。
【結果】術後再発までの期間中央値は11.8ヶ月。術後6か月以内再発(E群)は24例(29.3%)、術後6か月以降再発(L群)は58例(70.7%)であった。再発後MST(M)は、E群が4.3、L群が14.3であり、E群は有意に予後不良であった(p=0.0.39)。
初回再発形式は、loco-regionalが33例(40.2%)、distantが26例(31.7%)、combined(loco-regional+distant)が23例(28.0%)であった。再発後MST(M)はloco-regional群が23.5、distant群が7.0、combined群が10.6であり、loco-regional群がdistant群(p=0.002)、combined群(p=0.002)と比較して予後良好であった。
再発時期による再発形式(p=0.421)および治療方法(p=0.744)に有意差は認めなかった。再発時期で2群に分けて再発形式別に予後を比較すると、E群では差は認めなかったものの、L群ではloco-regionalがdistant(p=0.002)およびcombined(p=0.12)と比較して有意に予後良好であった。
再発後治療は、手術治療(S群)が2例(2.4%)、(化学)放射線療法(CRT群)が32例(39.0%)、化学療法単独(C群)が35例(42.7%)、緩和療法(BSC群)が13例(15.9%)であった。各治療別の再発後MST(M)はS群が6.6、CRT群が16.2、C群が11.8、BSC群が2.4であり、CRT群(p=0.011)およびC群(p=0.026)がBSC群と比較して有意に予後良好であった。
【結語】食道癌根治切除後の再発症例において、術後6か月以降にloco-regional再発した症例は有意に予後良好であった。これらの症例に対しては可能な限り化学放射線療法を施行するべきである。

キーワード

臓器別:食道

手法別:集学的治療

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