演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

近赤外光イメージングによる術前化学療法の早期治療効果をFDG-PETと比較する臨床試験

演題番号 : WS28-6

[筆頭演者]
上田 重人:1 
[共同演者]
芳澤 暢子:4、重川 崇:1、竹内 英樹:1、大崎 昭彦:1、佐伯 俊昭:1、小倉 廣之:3、山根 登茂彦:2、久慈 一英:2、阪原 晴海:4

1:埼玉医科大学国際医療センター乳腺腫瘍科、2:埼玉医科大学国際医療センター核医学科、3:浜松医科大学医学部乳腺外科、4:浜松医科大学医学部放射線診断科

 

【目的】拡散光スペクトロスコピーによるイメージング法(Diffuse optical spectroscopic imaging:以下DOSI)を用いると、近赤外光を乳房体表面に照射するだけで担癌乳房の組織総ヘモグロビン濃度(tHb)を定量化し、その分布を画像化することができる。tHbは血管のボリュームを反映するため、腫瘍においては血管新生の程度と相関すると考えられ、抗がん剤投与前後の腫瘍tHbの早期変化はその後の治療効果を予測するバイオマーカーとなると期待されている。我々は、TRS10/20(Hamamatsu Photonics K.K.)を導入して独自の乳房計測用DOSIシステムを開発し、これを用いて化学療法の早期治療効果モニターリングの有用性を検証する前向きの臨床試験を2施設共同で実施した。
【方法】化学療法の適応となる原発性乳癌患者100例を登録し術前化学療法を施行した。DOSIを用いて乳がん組織tHbの平均値を、抗がん剤投与前、1サイクル後(3週間後)、2サイクル後(6週間後)の3回計測し、治療前からの変化値を求め、病理学的完全奏効群(pCR, ypT0/is)の予測能を分析した。同時に18F-FDG-PET/CTを治療前と2サイクル後に施行し、腫瘍グルコース取り込み能(SUVmax)の変化値によるpCR予測能についてDOSIと比較した。診断能の比較分析にはReceiver operating characteristic (ROC) curve 解析法によるROC曲線下面積(Area under the curve,以下AUC)を用いた。
【結果】中間解析では、治療前後のtHbの変化値によるpCR予測能は、1サイクル後でAUC 0.797 (SE 0.104, 95%CI 0.633-0.911)、2サイクル後でAUC 0.867 (SE 0.06, 95%CI 0.715-0.956)と良好な結果であった。本会では全症例について、18F-FDG-PET/CTとの比較分析を含めて報告する。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:イメージング

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