演題抄録

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開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

乳癌手術症例における術前PNI値が予後に与える影響

演題番号 : WS24-6

[筆頭演者]
毛利 智美:1 
[共同演者]
加藤 俊夫:1、伊藤 佳之:1、竹内 謙二:1、矢野 佳子:1、重盛 恒彦:1、野村 英毅:2、日浅 厚則:2、毛利 靖彦:3

1:同心会遠山病院外科、2:特定医療法人同心会遠山病院内科、3:三重大学大学院医学系研究科消化管小児外科学

 

目的 Prognostic nutritional index (PNI)は、様々な癌種にて予後因子として報告されているが、乳癌においてはその報告は未だ少ない。乳癌患者におけるPNI値が予後に与える影響について検討した
方法 当院にて手術を施行した乳癌症例123例を対象とした。PNI値は(血清アルブミン値×10)+(リンパ球数×0.005)にて算出した。予後に関するカットオフ値はreceiver operating characteristic (ROC) curveより算出した。臨床病理学的因子とともにPNIを加えてCOX比例ハザードモデルにて多変量解析を行いPNIの予後に与える影響について検討した。
結果 平均観察期間は52ヶ月で、41%が乳管癌で24%がリンパ節転移陽性症例であった。PNI値は、70歳以上の症例で有意に低値を示し、病期がするに従い低値を示した。ROC curveより算出したPNIの予後に関するカットオフ値は48.7であった。PNI≦48.7を示す症例は34例、27.2%に認められた。PNI>48.7を示す症例の5年生存率は97.4%であったのに対し、PNI≦48.7を示す症例の5年生存率は87.5%と有意に予後不良であった。予後に関する単変量解析にて年齢、腫瘍径、リンパ節転移、PNI値が予後に与える有意な因子として抽出された。さらに、多変量解析にて臨床病期の因子であるであるリンパ節転移とともにPNIは独立した予後因子として抽出された。
結語 PNIは術前に簡便に測定できる長期予後を予測できるマーカーであると事が示唆された。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:バイオマーカー

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