演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

MRI/TRUS image fusionによる前立腺標的生検はSignificant cancerを同定しうるか

演題番号 : WS19-5

[筆頭演者]
和久本 芳彰:1 
[共同演者]
高畑 創平:1、木村 将貴:2、長屋 直哉:1、杉浦 正一郎:1、野間 康央:1、知名 俊幸:1、北村 香介:1、新井 貴博:1、青木 裕章:1、河野 春奈:1、寺井 一隆:1、久末 伸一:1、武藤 智:2、堀江 重郎:1

1:順天堂大学医学部泌尿器科学教室、2:帝京大学医学部附属病院泌尿器科学教室

 

【目的】近年急増する前立腺癌の治療においては、単に根治性をめざすのみならず、より低侵襲で合併症を回避することを重視した治療法を模索するとともに、Insignificant cancerに対するover detection, over treatmentをいかにして回避していくかという点も重要である。すなわち、今後我々泌尿器科医がめざすべき理想的な治療戦略とは、Significant cancerのみを確実に診断し、治療していくことにある。今回、最近注目を集めているIndex tumorのコンセプトに基づき、Index lesionからの癌検出を目的とした標的生検の結果を報告し、Index = Significant cancerたり得るかという課題について検証を行う。
【対象及び方法】対象はPSA高値(4.0ng/ml以上)かつ生検前MRIで陽性所見が得られた89症例。経会陰的系統生検に加え、Biojet system(米国GEOSCAN社)を用い、 MRI画像上に標的生検部位を描画したものとTRUS画像を同期させ、3-6箇所のテンプレート生検を行った。【結果】患者年齢中央値69歳、PSA中央値6.86ng/ml。標的部位の体積中央値は0.58ccであった。標的生検の陽性率は55%で、生検陽性例の77%は標的体積0.5cc以上であった。また標的生検陽性例で、34.7%のGleason Score(GS) upgradeを見た。ROC曲線から、標的生検陽性例におけるPSA cut off値は7.51ng/ml、標的体積についてのcut off値は1.34ccであった。また標的生検で検出し得なかった高グリーソン癌(GS 6<)は3例(5.4%)、GS 6で検体における腫瘍占拠率が50%を超えるもの(=significant cancer)が1例(1.8%)認められた。
【考察】標的生検では高い癌検出率が効率よく得られ、高グリーソン癌の検出率もまた高かった。と同時に高グリーソン癌を見逃す確率も低いと考えられる。【結語】今後前立腺全摘除標本における画像所見と腫瘍の合致率、Significant cancerの分布について、さらに検証の上報告を行う。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

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