演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

日常診療における前立腺至適生検本数の検討 NURTG 前向きコホート研究

演題番号 : WS19-3

[筆頭演者]
堀 俊太:1 
[共同演者]
田中 宣道:1、森澤 洋介:1、三宅 牧人:1、中井 靖:1、辰巳 佳弘:1、穴井 智:1、仲川 嘉紀:2、平尾 周也:3、島田 啓司:4、小西 登:4、藤本 清秀:1

1:奈良県立医科大学泌尿器科学教室、2:大和高田市立病院泌尿器科、3:平尾病院泌尿器科、4:奈良県立医科大学病理病態学講座

 

(目的)体積および年齢別生検本数ノモグラムを用いた生検プログラムを作成し、生検本数の最適化を目的とした。
(対象・方法)2006年4月から2009年2月までに初回生検を施行した前期群936例と2009年3月から2014年7月までに初回生検を行った後期群669例を対象とした。生検時平均年齢71歳、生検時PSA値中央値7.5ng/mLであった。生検標本は2人(S.K, K.N)の病理医が診断した。生検本数はわれわれ独自のノモグラムを使用した。生検は経直腸超音波下に行った。従来の6カ所生検に加えて、8、10、12カ所生検では、両葉外側に2、4、6カ所追加生検した。
(結果)癌陽性率は前期群48%(449/936)、後期群54%(364/669)で後期群の癌陽性率が有意に高かった(P値0.01)。またPSAが4-10ng/mLを示すグレーゾーン症例の癌陽性率は前期群で38%(206/548)、後期群で40%(147/366)であった。グレーゾーン症例については前期群と後期群の間で癌陽性率に差は認めなかった。ノモグラムの各グループにおいては年齢で65-69歳と80歳以上では後期群の癌陽性率が有意に高く(P値0.03、0.04)、体積では50mLより大きいグループに関して後期群の癌陽性率が有意に高かった(P値0.04)。またグレーゾーン症例について癌陽性の予測因子を検討したところ、多変量解析で年齢、直腸診以上、TRUS異常、VBR、前立腺体積が予測因子であった(P値<0.001、0.027、0.008、<0.001、<0.001)。
(結語)後期群の癌陽性率が有意に高く、高齢者においては生検本数を減らすことの妥当性が示唆された。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

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