演題抄録

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開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

TC療法における血小板減少を予測するカルボプラチン投与量の計算法の検討

演題番号 : WS15-3

[筆頭演者]
牛若 昂志:1 
[共同演者]
國見 祐輔:2、山田 るりこ:1、前田 長正:1

1:高知大学医学部産科婦人科学教室、2:高知県・高知市病院企業団立高知医療センター産婦人科

 

【目的】カルボプラチンの副作用である血小板減少は投与量よりもAUCに相関し、婦人科癌においてはカルボプラチのAUCがアウトカムと相関すると報告されている。Calvert式で使用されたCre測定法はJaffe法であったが、現在の測定法(日本:酵素法、米国:IDMS法)であり、そのCre値はJaffe法よりも低くなる。そのゆえカルボプラチンが過剰投与となり、血小板減少も強く出る可能性がある。その対策としてGOG-NCIからはCreの最低値を0.7とし計算する方法が推奨されているが、そのエビデンスは示されていない。その他にもAndoらのCreに0.2加算する方法など様々な計算法が試みられている。今回われわれは当科で施行したTC療法を各計算法で再度AUCを求め、実際のカルボプラチン投与量と比較し、血小板減少と最も相関する計算法かを検討した。
【方法】当院で2007年より2012年までに婦人科がんの初回治療としての4コース以上のTC療法を行った50名で投与4コース目以降の計172コースを対象とした。診療録より後方視的に検討し、投与直前の身長、体重、CreよりCockcroft法、Jelliffe法、Chatelut法、日本腎臓学会によるeGFR法、Creの最低値を0.7としたCre≧0.7のCockcroft法、Creに0.2を加えたCre加算Cockcroft法を用いてAUCを再度算出した。カルボプラチンの実際の投与量と、各計算法で算出したAUCの比を計算し、各投与コースでそのAUC比からROC曲線を用いてgrade2の血小板減少の出現について予測可能か検討した。
【成績】18コース(10.5%)でgrade2の血小板減少が出現した。各計算法のROC曲線AUCの95%CI下限が0.5を超えたものは、Cre加算Cockcroft法のみであった(AUC=0.660 95%CI 0.536-0.784) 。Cre加算Cockcroft法はCockcroft法に比較し、有意にgrade2の血小板減少が予測可能であった(p<0.005)。
【結論】酵素法を用いたCreを使用する場合、TC療法における血小板減少を予測するにはCre加算Cockcroft法が有用と考えられた。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

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