演題抄録

支援研究成果発表会

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

下部進行直腸癌に対する腹腔鏡下手術の意義

演題番号 : SR-3

[筆頭演者]
肥田 侯矢:1 
[共同演者]
岡村 亮輔:1、林 佑里子:1、森田 智視:2、小西 毅:3、秋吉 高志:3、山口 智弘:4、福田 明輝:5、山本 聖一郎:6、坂井 義治:1、渡邊 昌彦:7

1:京都大学医学部附属病院消化管外科、2:京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター、3:公益財団法人癌研究会がん研究所消化器外科、4:静岡県立静岡がんセンター大腸外科、5:日本赤十字社大阪赤十字病院外科、6:平塚市民病院消化器外科、7:北里大学病院外科

 

【背景】大腸癌の中でも結腸癌に対する腹腔鏡下手術は、もはや開腹手術にとって代わる標準治療となった。海外でも大規模な臨床試験が行われ、日本国内でからもJCOG-0404試験(開腹と腹腔鏡のランダム化比較試験)の成績がほうこくされてきた。遠隔転移を有するStageIV大腸癌に関しては、今回と同じ腹腔鏡下大腸切除研究会において900例を超える世界でも類を見ない規模の多施設共同研究により腹腔鏡の優位性を示してきた。早期直腸癌に関しては日本発のエビデンスとして前向き研究の症例追跡中であり、我々のグループから臨床に直結する日本発のエビデンスが構築されつつある。進行直腸癌に関しては、有効性に関する海外のエビデンスも乏しいが、実臨床では保険収載されていることもあり腹腔鏡症例が急増してきている。それゆえ、その現状の評価及び妥当性の検討は重要な課題の一つと言える。
【目的】現在までに行われている、臨床病期Ⅱ/Ⅲ(大腸癌取扱い規約第7版)下部直腸癌に対する腹腔鏡下手術と開腹手術の短期成績と予後を比較することにより、本邦での下部進行直腸癌の外科治療における、腹腔鏡下手術の意義と位置づけを探索する。この結果をもとにして前向き研究計画を作成する。
【内容】腹腔鏡下大腸切除研究会所属施設(約80施設)で2010年1月から2011年12月に行われた、臨床病期Ⅱ/Ⅲ下部直腸癌に対する原発巣切除を伴う手術症例を対象に、腹腔鏡下手術と開腹手術における、短期成績と2014年時点の予後を比較する。
【結果】当研究は、2013年7月に、腹腔鏡下大腸切除研究会の中の主要プロジェクトとして取り上げられ、2014年6月に主研究施設である京都大学倫理委員会に承認された。2014年7月から症例集積を開始、2015年7月現在、データベース入力を行いデータ問い合わせ・修正中となっている。1578例の症例が登録され、このうち腹腔鏡下手術は622例、開腹手術は956例であった。今後データクリーニング、解析を予定している。

前へ戻る