演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

高齢者の転移性腎癌に対する分子標的治療の臨床的検討

演題番号 : P97-9

[筆頭演者]
原田 健一:1 
[共同演者]
原 琢人:1、桃園 宏之:1、今井 聡志:1、宮崎 彰:1、西川 昌友:1、寺川 智章:1、古川 順也:1、日向 信之:1、村蒔 基次:1、三宅 秀明:1、藤澤 正人:1

1:神戸大学医学部附属病院腎泌尿器科

 

【目的】転移性腎癌に対し分子標的治療TKIを導入した75歳以上症例の臨床的検討を行った.【対象】2008年5月~2015年3月までに転移性腎癌に対して分子標的治療TKIを導入した75歳以上の31例を対象とした.【結果】年齢の中央値は78歳(75~90歳)で,男性および女性はそれぞれ26例および5例であった.腎摘は29例(93.5%)に施行され,全例が淡明細胞癌であり,sarcomatoid成分を3例(9.7%)に認めた.MSKCC risk分類においてFavorable,IntermediateおよびPoor riskがそれぞれ9例(29.0%),19例(61.3%)および3例(9.7%)であった.サイトカイン療法による前治療は13例(41.9%)に施行され,19例(61.3%)において2nd line以上のsequential therapyが施行された.75歳以上群および75歳未満群の全生存(OS)の中央値はそれぞれ47.5ヵ月,39.8ヶ月であった. OSをエンドポイントとした単変量解析において肝転移の有無、骨転移の有無、初診時CRP値およびMSKCCリスク分類が有意にOSと相関した.多変量解析において肝転移の有無,骨転移の有無および初診時CRP値が独立したOS規定因子であり,年齢はOSと有意に相関しなかった.【結論】転移性腎癌に対する分子標的治療では,75歳以上の高齢者であっても予後延長が期待される可能性が示唆された.

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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