演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

腎部分切除後腎動脈仮性動脈瘤発生のリスク因子の検討

演題番号 : P95-9

[筆頭演者]
高木 敏男:1 
[共同演者]
近藤 恒徳:1、大前 憲史:1、飯塚 淳平:1、小林 博人:1、橋本 恭伸:1、田邉 一成:1

1:東京女子医科大学病院泌尿器科

 

背景:腎部分切除後に発生する腎動脈仮性動脈瘤(RAP)は稀な合併症であるが、破裂すると急性出血をきたし緊急処置を要する.発生機序やリスク因子に関する報告は少ない.今回、患者背景を含むリスク因子を検討したので報告する.
方法:2012年から2014年に腎腫瘍に対して腎部分切除術を行った354例が対象.術後3-5日に造影3DCTを撮像し、未破裂仮性動脈瘤の有無を精査。患者背景、腫瘍因子、手術因子から術後仮性動脈瘤発生の予測因子を検討した.
結果:患者背景因子としては、平均年齢は58歳、68%が男性、平均術前eGFRは69mL/min/1.73m2(CKD stage3 or more症例27%)、糖尿病症例19%、高血圧症例44%、心血管系合併症症例13%であった.腫瘍因子として、RENAL nephrometory scoreによるtumor complexityはlow (4-6) 29%、intermediate (7-9) 50%、high (10-12) 22%。手術因子として、46%が低侵襲手術を受け、61%に腎実質縫合閉鎖を行い、78%に術中腎洞開放を認めた.結果として、48名13.5%がRAPと診断された.単変量解析では高齢 (OR=2.44,p=0.0065)、糖尿病(OR=2.81, p=0.0023)、低侵襲手術(OR=1.99, p=0.034)、腎実質縫合閉鎖(OR=2.13, p=0.0254)が有意なリスク因子であった.多変量解析では糖尿病(OR=2.44, p=0.0146)のみが有意な因子であった。
結論:患者背景をあわせたリスク因子として、糖尿病の有無が術後仮性動脈瘤発生を予測する有意な因子であった.

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:手術療法

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