演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

腎癌における腎部分切除術症例の再発リスク因子の検討

演題番号 : P95-8

[筆頭演者]
戸田 直裕:1 
[共同演者]
近藤 恒徳:1、羽田 圭祐:1、伊藤 和代:1、小谷 桂子:1、飯塚 淳平:1、高木 敏男:1、田邉 一成:1

1:東京女子医科大学病院泌尿器科

 

(目的)腎部分切除術術後での再発の有無を比較し再発リスク因子を検討する。
(対象及び方法)2005年1月から2015年3月までに当院で腎癌に対して、開腹腎部分切除術を施行した517例を対象とした。患者背景の性別は(男/女:384/133)、年齢(中央値、範囲)60歳(23-84)、組織型はそれぞれclear cell 460例(88%),papillary30例(6%),chromophobe26例(5%),collecting duct 1例(0.1%)であった。
術後の再発群36例(6%)と非再発群481例(93%)の2群に分け、性別、両側性(異時性、同時性)、腫瘍径、組織型、nephrometory score、断端陽性などの項目において、両群間を比較し再発リスク要因を検討した。
(結果)
観察期間は30.2か月、0.13-115(中央値、範囲)で非再発率は2年で94%、5年で88%であった。再発群のなかで局所再発を認めた症例は19例(3%)であり、遠隔転移を認めたのは17例(3%)であった。再発までの平均期間は21.1か月(範囲1-70)であり好発部位は肺(13例)であった。
両側同時性腎癌症例は26例(5%)、両側異時性は21例(5%)であった。
多変量解析にて2群間のリスク因子を比較すると両側性(Hazard ratio;4.4 95%confidence interval;2.3-8.2 , p-value:0.0001),のみがリスク因子となった。一方、他の因子(性別、腫瘍径、組織型、nephrometory score、断端陽性)に関しては再発リスクの独立した予測因子とはならなかった。
(結語)
今回の検討で両側性(異時性、同時性)に発生する腎癌が腎部切後再発の独立した予測因子となる可能性が考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:手術療法

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