演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

腹腔鏡下腫瘍核出術施行8年後に腹膜播種で再発した子宮平滑筋肉腫の一例

演題番号 : P91-4

[筆頭演者]
福中 規功:1 
[共同演者]
福中 香織:1、山崎 智子:1、西岡 嘉宏:1、田中 惠:1

1:社会福祉法人函館厚生院函館五稜郭病院産婦人科

 

FDAより2014年4月に腹腔鏡手術時のモルセレーター使用に関し安全性通知が出された。腹腔内で子宮や筋腫組織を細切する際には、悪性を考慮した術前の評価が重要であるのは言うまでもないが、その上でリスクに関し患者に通知する事は重要である。日本産科婦人科内視鏡学会が緊急アンケートを行ったところ、悪性組織の播種リスクに関しインフォームドコンセントを実施している施設は31.3%に過ぎなかったとの報告がある。今回我々は子宮平滑筋肉腫を細切摘出し、8年を経て再発した症例を経験した。
症例は44才、X年5月、前医にて巨大子宮筋腫の診断で腹腔鏡下腫瘍核出術を施行。病理結果は平滑筋肉腫であり、当院紹介となった。腹式子宮全摘出術、両側付属器摘出術、骨盤内リンパ節摘出術を施行。摘出物に残存腫瘍は無く、腹腔洗浄細胞診も陰性だった。術後全身化学療法としてイホマイド+ドキソルビシン3コース、腹部外照射40Gy施行。更に患者、家族希望にて免疫療法(LAK)を追加した。再発兆候なく経過していたが、8年後の3月腹部膨満にて受診。大量の腹水と多数の播種病巣を認めた。採取した腹水では確定診断が得られず、開腹術施行。最大の腫瘍が存在した大網を摘出し、平滑筋肉腫再発の診断となる。ジェムザール+ドセタキセル3コース、イホマイド+ドキソルビシン3コース行うも効果得られず、パゾパニブ内服を開始。一時的に腹水は減少したが、再度増量。播種巣も再増大し、一年後原病死した。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:内視鏡手術

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