演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

婦人科悪性腫瘍の照射野内再発に対するサイバーナイフ治療の検討

演題番号 : P87-8

[筆頭演者]
百村 麻衣:1 
[共同演者]
小林 陽一:1、澁谷 裕美:1、長内 喜代乃:1、西ヶ谷 順子:1、松本 浩範:1、宮崎 紳一郎:2

1:杏林大学医学部産婦人科、2:新百合ヶ丘総合病院放射線治療科

 

【緒言】サイバーナイフを用いた定位放射線治療は、従来の放射線治療と比較し、正常組織への線量を低減することが可能であるため、より低侵襲な治療として注目されている。腫瘍に限局した治療であるため、放射線照射野内の再発症例でも適応可能であり、近年は頭頚部だけでなく体幹部腫瘍に対する効果も期待されている。今回、照射野内再発婦人科悪性腫瘍に対するサイバーナイフ治療の効果を検討した。
【対象】放射線治療後、骨盤内に局所再発を認めた3症例と、転移病巣に放射線治療後、同部位に再発、サイバーナイフ治療を施行した3症例の計6症例を検討した。原疾患は子宮頸癌3例、膣癌1例、子宮体癌2例であった。転移先は、鎖骨下リンパ節、骨、脳であった。組織型は扁平上皮癌3例、類内膜腺癌2例、粘液性腺癌1例であった。合計線量25.0Gyから48.0Gy、2回から12回分割の、サイバーナイフ定位放射線照射を施行し、CT、PET-CTによる治療効果判定、有害事象の有無、再発までの期間を検討した。
【結果】治療効果判定の結果は、CR1例、PR2例、SD1例、PD2例であった。有害事象は貧血を1例に認め、輸血を施行したが、他はQOLを低下させずに治療を終了することができた。再発に関しては3ヶ月以内に再発し再照射を施行した症例が1例、6ヶ月以内に原病の悪化により死亡した症例が3例であった。
【考察】再発を繰り返す婦人科悪性腫瘍では、手術療法、化学療法、放射線療法施行後であることが多く、特に照射野内の再発では化学療法の効果も不良であり治療に難渋することが多い。今回の検討では、放射線治療後の照射野内再発に対するサイバーナイフ定位放射線治療において、腸管や膀胱など他臓器の合併症は認めず、副作用もほとんど認めなかった。低侵襲なサイバーナイフ治療を選択することで、緩和治療しか選択できないような症例でも比較的安全に治療が可能であることが示唆された。ただし治療効果については症例によりばらつきが大きく、今後の検討が必要である。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:放射線治療

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