演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

脂肪の少ない患者は子宮頸癌術後の放射線性腸炎の高リスクとなるか?

演題番号 : P87-6

[筆頭演者]
杉田 元気:1 
[共同演者]
黒川 哲司:1、山本 真:1、品川 明子:1、知野 陽子:1、辻川 哲也:2、吉田 好雄:1

1:福井大学医学部附属病院産科婦人科、2:福井大学医学部附属病院高エネルギー医学研究センター

 

【目的】子宮頸癌の広汎子宮全摘術後の再発中・高リスク群に対して、放射線単独療法や同時化学放射線療法が広く行われている。放射線療法後にしばしば下痢やイレウスを呈するが、痩せ型の症例に頻度が多い傾向を経験する。本研究では当科における放射線性療法後に生じる消化管毒性に、体格や脂肪が与える影響を検討した。
【方法】対象は、2006年9月から2013年12月の間に、当科で治療した子宮頸癌ⅠB期からⅣB期106例のうち、術後に放射線療法を追加した11例、術後に同時化学放射線療法を追加した20例である。重篤な放射線性腸炎(G2以上の下痢)を生じた群17例と生じなかった群15例に分けて、BMI、脂肪面積、皮下脂肪面積、内臓脂肪面積、手術時間、手術出血量、総照射線量について検定した。
【成績】重篤な放射線性腸炎を生じた群での平均BMI 21.5±3.6、脂肪面積 250±102 cm2、皮下脂肪面積 162±72 cm2、内臓脂肪面積 88±37 cm2であった。生じなかった群での平均BMI 20.3±3.5、脂肪面積 172±106 cm2、皮下脂肪面積 119±76 cm2、内臓脂肪面積 52±37 cm2であった。それぞれ比較すると脂肪面積と内臓脂肪面積でp<0.05と有意な差を認めた。
【結論】脂肪面積が少ない症例では、放射線性腸炎の影響が大きいことが示唆された。特に内臓脂肪面積が少ないとその傾向は大きかったため、事前のCT検査で脂肪面積を測定しリスク評価することが重要と考えられた。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:放射線治療

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